花王はこのほど、「全国歯磨き本音調査」の結果を発表した。同調査は8月9日~13日、全国の20歳~69歳の男女1万人を対象に、インターネットで実施した。
「口や歯を健やかに保つことは重要だと思うか」と尋ねたところ、93%が「そう思う」と回答した。しかし74%が「丁寧に歯磨きをしたいが、毎日実践するのは難しい」、76%は「歯磨きはできるなら短時間ですませたい」と答えている。
「ながら磨き」をしているか尋ねると、48%が「毎日」、21%が「週に数回」と答えており、合わせると約7割が週に1度以上ながら磨きをしていることがわかった。特に20代は8割以上が「ながら磨き」をしている。
「ながら磨き」の実施率を都道府県別に見ると、週に1回以上している人が多い県は「山形県」(75.3%)だった。2位は「佐賀県」(75.2%)、3位は「鳥取県」(74.9%)となっている。最も少なかった県は「和歌山県」(57.9%)だった。
「ながら磨き」をする理由を聞くと、1位は「手持ち無沙汰だと思う」、2位は「時間がもったいないと思う」だった。ながら磨き中に何をしているかを尋ねると、「テレビを見ながら」「スマホを見ながら」が多い。年代別に見ると20代は「スマホ」、60代は「テレビ」が最も多かった。
「普段の歯磨き」を自己採点してもらったところ、全国平均は61.6点で、90点以上をつけた人は全体のわずか約6%だった。
次いで、歯科医・歯科衛生士各100人に、生活者の歯磨き実態について尋ねると、約8割が「歯磨きをちゃんとできている人はあまりいない」、さらに約9割が「教えた歯磨きのやり方をきちんと実践できている人は少ない」と回答した。
一方で、歯科医の約8割、歯科衛生士の約9割が「毎日正しい歯磨きを実践するのは、結構大変なことだと思う」と回答しており、プロの目線からも「日々の正しい歯磨き実践」の難しさが認められる結果となった。