カゴメはこのほど、「野菜定点調査2024」の結果を発表した。調査は2024年8月9日~11日、15~69歳の男女4680人を対象にインターネットで行われた。

子どもが好きな野菜・嫌いな野菜ランキング

子どもが好きな野菜の第1位は「トマト」37.0%だった。第2位には「さつまいも」30.4%、第3位には「ブロッコリー」29.8%が続いている。一方で、子どもが嫌いな野菜については第1位「なす」24.3%、第2位「ピーマン」24.1%、第3位「ねぎ」18.2%だった。

また過去の好きな野菜ランキングの調査結果と比較すると、今年第1位の「トマト」は2017年には3位、2019年には2位と順位を上げ、今年の調査で首位にランクインしたことがわかった。

一方で嫌いな野菜ランキングの結果を比較すると、過去の調査では2017年、2019年ともに第1位が「ピーマン」なのに対して、今年は初めて「なす」が僅差で1位の結果となった。

  • 子どもが好きな野菜ランキング経年比較

  • 子どもが嫌いな野菜ランキング経年比較

苦手な野菜を子どもが食べやすくする工夫、家庭ごとに様々な方法

細かく刻んで混ぜたり、スープにしたりなど、家庭ごとに様々な調理法で工夫を凝らしていることが分かった。また、中には調理法ではなく、クイズなどで野菜に興味を持たせて、苦手な野菜を食べてもらえるようにしている家庭もあった。

  • 苦手な野菜を子どもが食べやすくする工夫

「トマト」と「きゅうり」は子どもが好きで、かつ調理が楽な「タイパ野菜」

時間がかからずに調理が簡単だと思う野菜について聞いたところ、第1位「トマト」54.7%、第2位「きゅうり」46.8%、第3位「レタス」45.4%という結果となった。「トマト」と「きゅうり」は子どもが好きな野菜ランキングの上位にもランクインしていることから、料理を作る親にとって、とても便利で重宝する野菜といえる。

  • タイパ野菜

8割以上が野菜の価格高騰を実感

野菜の価格高騰に関する調査では85.3%もの人が野菜の価格高騰を実感していることが分かった。また、野菜の価格について値上がりを感じると回答した割合は、野菜好きが90.9%なのに対し、野菜嫌いは69.8%だった。野菜が好きな人の方が、より野菜の値上がりを実感しているという結果となった。

  • 野菜価格高騰の実感割合

最もコストパフォーマンスが高い「コスパ野菜」は「もやし」

価格に対して栄養価や満足度が高いと思う野菜の第1位は「もやし」22.2%だった。第2位には「キャベツ」21.3%、第3位には「たまねぎ」16.8%が続く。これらの野菜は、コストパフォーマンスが高い野菜、すなわち"コスパ野菜"といえる。

  • コスパ野菜ランキング

タイパ野菜・コスパ野菜の簡単レシピ

カゴメがタイパ野菜である「トマト」とコスパ野菜である「もやし」を使った簡単レシピを紹介している。

  • 無限トマト鍋

「無限トマト鍋」は、時短なのにスープまでおいしいお鍋。作り方は、(1)トマトはくし切り、白菜は4cm幅、豚バラ肉は5cm幅に切る。ニンニクは5mm幅にスライス。(2)鍋にごま油を熱し、ニンニクを入れきつね色になるまで炒め、油ごと取り出しておく。(3) 同じ鍋に酒を入れ、白菜の半量を広げて入れ、その上に豚肉の半量を広げる。残りの半量も同じように白菜、豚肉の順に広げて重ねる。鶏ガラスープ大さじ1と醤油を振り入れ、ふたをして強火で煮る。(4)豚肉に火が通ったらトマトをのせ、残りの鶏ガラスープを振り入れ、(2)を油ごと加えて5~7分ほど煮る。(5)ピザ用チーズを散らして溶かし、黒こしょう、小ネギを散らしたら完成。

  • 大豆もやしとたらこの炊き込みご飯

「大豆もやしとたらこの炊き込みご飯」は、もやしが主役の炊き込みご飯。作り方は、(1)大豆もやしを洗い、ざるにあげて水気をよく切っておく。(2)米は洗い、分量の水を入れ、20~30分置いておく。(3)(2)に明太子パスタソース、大豆もやし、塩昆布の順にのせて炊く。炊き上がったら全体をよく混ぜる。