エンワールド・ジャパンは、「外資系・日系企業のお仕事事情」についてのアンケート調査結果を11月6日に発表した。同調査は2024年9月4日~ 9月6日の期間、外資系企業346人および日系企業400人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • 外資系企業、働きがいと働きやすさで日系企業を上回る~プラチナ企業の特性が顕著~

現在の仕事の働きがいについて尋ねたところ、働きがいを「感じている」「どちらかといえば感じている」と回答した従業員の割合は、外資系企業では60%、日系企業では50%となった。

また、現在の勤め先の働きやすさについて質問したところ、働きやすさを「感じている」「どちらかといえば感じている」人は、外資系企業では70%、日系企業では61%となった。

「働きがい」「働きやすさ」ともに外資系企業の方が高く、特に40代において差が顕著に現れており、「働きがい」では17ポイントの差(外資系企業従業員65%、日系企業従業員48%)、「働きやすさ」でも17ポイントの差(外資系企業従業員75%、日系企業従業員58%)となっていることがわかった。

  • ミドルキャリアで年収の差が拡大、年収1000万円超の割合が外資系企業で2.6倍以上

2023年度の年収について聞いたところ、外資系企業と日系企業の従業員において、20代・30代では差がないものの、40代・50代においては年収の差が大きくなってることがわかった。

特に年収1000万円以上の割合が、40代で15ポイント差(外資系企業従業員30%、日系企業従業員15%)、50代では29ポイント差(外資系企業従業員40%、日系企業従業員11%)となっており、高所得者の割合の差が外資系・日系企業の従業員で拡大していることが明らかになった。

また、年収の上がり幅(過去3年前と比較)について質問したところ、外資系企業の従業員においては、年収の上昇幅が特に大きいことが明らかになった。外資系企業従業員30代で最も多い回答が「50万円~100万円未満」(25%)の一方で、日系企業従業員30代では「10万円~50万円未満」(33%)が最も多い回答になっている。

  • 労働・残業時間は同等、外資系企業が優れる休暇制度でワークライフバランスの差別化

仕事をしている日の1日の労働時間について質問したところ、外資系・日系企業の従業員の間で労働時間に大きな差は見られなかった。全体的に1日あたりの労働時間が「7時間以上9時間未満」に集中していることが確認され、外資系・日系企業の従業員ともに同様の傾向がうかがえる。

続いて、1カ月の残業時間について尋ねたところ、同様に外資系・日系企業の従業員の間に大きな差異はなく、「残業時間がない」と回答した従業員の割合は外資系企業で14%、日系企業で17%と全体的に類似した傾向が見られた。