NTTドコモ モバイル社会研究所は11月5日、シニア世代のスマートフォンセキュリティ対策についての調査結果を公表した。調査では、70~80代の約6割が自身のスマートフォンのセキュリティ対策が十分でない、と感じていることが明らかとなった。
2024年現在、シニア世代も多くの人がスマートフォンを所有するようになった。だが、スマートフォンのセキュリティ対策について浸透しているとは言いがたく、年代が高くなるほど何も対策をしていないことが浮き彫りとなった。80代に至っては、約4割がセキュリティ対策をしていないという結果だった。
スマートフォンのセキュリティ対策を実施している人にその内容を聞いてみたところ、「画面ロックの利用」が最も多かった。それでも画面ロックの利用率は、60代で3人に2人なのが80代では3人に1人未満とという結果に。2番目に多かったのは「提供元不明のアプリはダウンロードしない」だが、シニア世代で実施しているのは50%以下だ。
70~80代の約6割はセキュリティ対策が十分ではないと感じており、その理由に「対策方法が分からない」、「不審なメールが届くことがある」、「何をどこまですれば十分なのかよくわからない」、「パスワード変更などの面倒な対策はしていない」などを挙げている。また、今度新たなセキュリティ対策が必要となった場合、70~80代の約7割が「スマホの継続利用に自信がない」とも回答している。
シニア世代は、スマホのセキュリティ対策に十分ではない認識・知識の人が多い。シニア世代に対しては、今後スマホの利用を促進する際にセキュリティ対策も合わせて周知することが重要だとまとめている。
調査概要
- 調査名:2024年シニア調査
- 調査方法:訪問留置調査
- 調査対象:全国・60~84歳男女
- 有効回答数:1130件
- サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付
- 調査時期:2024年1月