まずは「酒豪の聖地・高知」。
そして「コロッケの聖地・兵庫」。兵庫には神戸を中心にコロッケの専門店がいろいろある。神戸肉を使ったコロッケ店には行列ができている。
次は「三文字名字の聖地・鹿児島」。日本人の苗字は漢字二文字が多いが、鹿児島県はなぜか三文字の人が多い。
取材すると、上山田、上堂園、上小鶴、など続々出てくる。中木原さんもいれば、上木原さんも下木原さんもいる。川原田さんもいれば川田原さんもいるのだ。
さらに「栗だんごの聖地、宮城」。大崎市の鳴子温泉郷は鳴子こけしの町。ここでは25店舗で栗だんごが売られている。湯気の立つみたらしあんに栗がそのまま入っている。
まだまだあるぞ「俳句の聖地・愛媛」。俳人・正岡子規を生んだ松山市はまさに俳句の町。「学校の休みには必ず俳句が宿題になる」「県民みんなやってる趣味やから」とにかくこの町で暮らす人は「俳句に触れずには生きていけない」のだ。
商店街には垂れ幕に俳句が並び、市内に400基以上の句碑、俳句を投函できる俳句ポストが84基もある。
最後は「津軽弁の聖地・青森」。「せばだばまいねびょん」をはじめ、最強のお国訛りは他県民にはまったく理解できない。その聖地ははたしてどこか?津軽地方は青森市も含むが、より津軽弁が強いのは弘前市。
だが弘前市で聞くと、もっと訛りが強いところはあるという。そこで津軽半島最北端の竜飛岬に行ってみたが意外にマイルド。青函トンネルの工事で全国から人々が集まったので共通語と交わったのだ。
情報収集を進めると、五所川原市の金木町が浮上した。行ってみると、出会ったおばさんの喋る言葉がまったくわからない。「までねくわしくしゃべねばまね」・・・はい?ここ日本ですよね?
「かどさいぐどおもっちゃあどぉ=加藤さん行くと思ったのに」
「したばってさきだつものわすれて=だけどお金を忘れて」
「まんずみんなそいゅんたもんだねな=そうねみんなそういうものだよね」
「ふとついばふとつわすぃでや=1つ覚えれば1つ忘れて」
「こさおいででろたしかへだどおもったきゃなど=財布をここに置いてて確かに入れたと思ったんだけど」
「ここさおいででろ=財布をここに置いてたのよ」
翻訳なしではまったく理解できなかったが、他愛のない会話だった。