中京テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(毎週火曜19:00~)が、きょう5日に放送。ゲストに、蛍原徹、中野周平・イワクラ(蛙亭)、ゆうちゃみが出演する。
2年前から密着映像を放送してきた、群馬県・みどり市にあるオモウマい青果店「小林君八百屋」。豪快かつ気前の良い店主が、1玉2,500円相当のスイカや、1箱3,000~4,000円相当のプラムを気前良くサービスすることで知られるほか、歌のサービスでも有名だ。中でも、菅田将暉のヒット曲「虹」を熱唱する姿が放送時から話題となり、歌を聴くために遠方から訪れる客もいた。
そんな「小林君八百屋」に大きな異変が。以前は野菜や果物が所狭しと並べられていた店内が、9月に入った頃にはもぬけの殻。パイプ椅子にちょこんと置かれたボードには、手書きで「閉店しました」との文字が――今年8月13日に惜しまれながら閉店することになった店と、その決断を下した店主の日々に密着する。
取材スタッフに連絡が来たのは7月27日。キャリア50年、大好きな商売を辞めた理由を聞くと、店主は寂しそうに口を開く。一方で、これまで同じ群馬県内にあるたこ焼き屋「べんてん」や、エキサイティングうなぎ店主が経営する「野沢屋」にもギターを抱えて訪問し、その美声を披露してきた店主。「俺は菅田将暉を世界で一番応援してる」と、毎日50回は歌ってきたという「虹」を世界に広めることが今後の目標、と熱く語る。
ちなみに、店主のギターは完全に自己流。長渕剛「乾杯」もレパートリーだが、サビまでは歌えないという。さらには、今年2月に行われた、番組MC・ヒロミのバースデーライブにもゲストで参加。もうひとりの「オモウマい」店主と、夢のコラボレートが実現?
閉店が近づく中でも、店主のルーティーンは変わらない。よりよい野菜を仕入れるため、早朝から車で市場をはしごする。様々な事情があり、10歳のときから夜中まで働き詰めの毎日を送ってきた店主だが、ここまで頑張ってこられたのは「人のぬくもり」、そして、亡き母への想いからだった。
営業最終週には、近所の人たちや常連の客も駆けつけ、「町のこの辺が寂しくなる」「みんなが集まる場所がなくなる」と、皆一様に別れを惜しむ。そして迎えた最終日。最後の歌、そして最後のサービスとは……。
(C)CTV