Xは11月1日より、アプリケーションやボットによる自動投稿などに利用されるSelf Serve X APIの仕様を改定した。ただ、ただ、一部「Free」利用者からは、実際に適用されている制限が開発者フォーラムで告知されている内容と異なるという声も上がっており、多少の混乱があるようだ。

  • XのデベロッパーフォーラムのAPI仕様改定についての投稿

    XのデベロッパーフォーラムのAPI仕様改定についての投稿

このAPI仕様改定は、10月23日(米国時間)に行われたXの開発者向けフォーラムへの投稿で告知されていた。その内容は以下のようなもの。

  • 無料の「Free」を利用する開発者は、APIからの1カ月の投稿数が500件に制限される。また、APIで投稿を読む際にも月間100件の上限が設定される。ただし、気象警報/交通情報/緊急事態の通知を行う認証済みサービスは、引き続き無償でAPIを利用できる。
  • 年間サブスクリプションの「Basic」の月額料金は100ドルから200ドルに引き上げられる。
  • 同じく年間サブスクリプションの「Pro」の月額料金は5,000ドルのまま据え置き。
  • 「Basic」の月間投稿上限は、これまでの10,000件から15,000件に引き上げられる。
  • 「Basic」「Pro」では、「reportsofme」「communities search」などの機能が利用できるようになる。
  • 「Basic」「Pro」では2つのIDを追加購入可能
  • X 開発者プラットフォームのAPI仕様のまとめページ

    X 開発者プラットフォームのAPI仕様のまとめページ。すでに改定内容を反映した内容に更新されている

Xから公式にアナウンスされているのは以上のような内容だが、Web上では「Free」利用者には月間50投稿までという制限がかかっているという声もあり、若干の混乱があるようだ。本来月間上限が50投稿のはずが誤って500件と告知されてしまったのか、月間上限を500件にしようとして誤って50件の制限を設定してしまったのかは明らかになっていないが、いずれ告知内容/設定のいずれかが是正されて両者の矛盾が解消されると思われる。