衝動買いは「分かっているのにやめられない」ことがよくありますが、どうすれば予防できるでしょうか。そこで今回は、衝動買いを減らすためのヒントをご紹介します。

「こんなもの買うべきじゃないんだけど、自分を抑えられない……」と、衝動買いしてしまった経験はありませんか? 私はあります。自分を抑えられず衝動買いをしてしまって、後悔するのはつらいことです。

衝動買いは「分かっているのにやめられない」ことがよくありますが、どうすれば予防できるでしょうか。

そこで今回は、衝動買いを減らすために心がけるといいことをご紹介します。

◆衝動買いの原因「HALT」を意識しよう

ところで、あなたが衝動買いをするときには「なにか前触れ」がありませんか?

たとえば、人は疲れたり、お腹が空いていたり、孤独を感じたりすると、衝動買いしやすくなります。衝動買いの原因となることを「HALT」と言います。「Hungry(空腹)」「Angry(怒り)」「Lonely(孤独)」「Tired(疲労)」の頭文字を取った言葉です。

筆者も、昼食前にスーパーで買い物をすると、つい食べ物を多く買い過ぎます。疲れているときはお酒を買いたくなるし、寂しいときには漫画など気晴らしができるグッズが欲しくなります。筆者は怒ることはあまりないですが、たぶん怒ったときには食べ物を買いたくなる気がします。

意識しようがしまいが、HALTは衝動買いを促進します。人間の本能みたいなものだから仕方がありません。ですから、衝動買いを抑えるためには、HALTを抑えられそうなグッズを財布やカバンの中に入れておくとよさそうです。

筆者がパッと思いついたものとしては「ペパーミント味のガム」です。

ガムを噛むと多少は空腹が紛れると思いますし、ペパーミントの香りにはリラックス効果もあります。

2008年に食欲に関する国際研究ジャーナル「Appetite」で掲載された、ホイーリング・イエズス会大学のJ. A.Reedらの研究「Effects of peppermint scent on appetite control and caloric intake」によると、ペパーミントの香りを嗅ぐと食欲も減退したという結果も出ています。

「Hungry(空腹)」「Angry(怒り)」「Lonely(孤独)」「Tired(疲労)」のうち、「Hungry(空腹)」「Angry(怒り)」くらいは、ペパーミント味のガムで紛らわすことができそうです。

孤独を防ぐなら「家族の写真」を財布に入れたり、疲れによる衝動買いを防ぐなら財布とは関係ありませんが「買い物に行く前にすこし休憩を挟む」のもいいかもしれませんね。

◆まとめ

衝動買いを減らすには「元を断つ」のが大事です。本記事でご紹介したHALTはあくまで一般論ですが、まずは自分の無駄遣いの癖を知るところから始めましょう。ちょっとした工夫で、1000円、2000円の浪費を防げるかもしれませんよ!

文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)

18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。

文=中原 良太(個人投資家・トレーダー)