南海電気鉄道と泉北高速鉄道は1日、両社の鉄道事業合併が認可されたことを受け、泉北高速鉄道線を「泉北線」と命名し、2025年4月1日から南海電鉄の路線として営業すると発表した。路線のイメージカラーを黄緑色とし、各駅の駅ナンバリングを変更する。
両社は鉄道事業法にもとづき、10月11日に鉄道事業の合併認可申請を実施。11月1日付で国土交通大臣から認可された。国土交通省によれば、南海電鉄を存続会社、泉北高速鉄道を消滅会社とする吸収合併方式で、「泉北高速鉄道の全ての資産・負債・権利義務の一切」を南海電鉄が承継し、「現在の泉北高速鉄道は解散」するとのこと。合併予定日は2025年4月1日とされている。
現在の泉北高速鉄道線(中百舌鳥~和泉中央間14.3km)は、来年4月から南海電鉄の「泉北線」として営業。合併に伴うダイヤ変更は実施しない。合併時の運賃について、両社は「初乗り運賃の二度払い解消等、沿線地域からのこれまでの声に応えることができるよう検討を進めてまいります」と説明。詳細は決定し次第、改めて発表するとしている。
南海電鉄泉北線の路線イメージカラーは黄緑色に。中百舌鳥駅を除く5駅で駅ナンバリングを変更し、深井駅は「NK88」、泉ケ丘駅は「NK89」、栂・美木多駅は「NK90」、光明池駅は「NK91」、和泉中央駅は「NK92」とする。なお、合併後の2025年4月1日から、南海電鉄の駅数は105駅(現在は100駅)、営業キロ程は169.0km(現在は154.7km)となる。