2011年以降、Androidのメジャーバージョンは春にプレビューを開始し、第3四半期以降に正式版がリリースされてきた。このリリースサイクルを見直し、2025年からはメジャーリリースを第2四半期に実施するよう変更する。これはAndroidデバイスの発売スケジュールとの整合性を高め、より多くのデバイスに最新のAndroidが搭載されることを目指したものである。

2025年は開発サイクルの変更による影響を大きく受ける年となり、第2四半期にメジャーリリース、第4四半期にマイナーリリースが予定されている。その両方に新しい開発者向けAPIが含まれるが、アプリに影響を与える動作の変更を含むリリースはメジャーリリース(第2四半期)のみである。マイナーリリース(第4四半期)は、メジャーリリース以降の機能追加、最適化、バグ修正を行うアップデートとなる。リリースサイクルの変更に伴い、Android 15に続く次期メジャーバージョンを近日中に発表し、開発者プレビュープログラムを開始する予定である。

新しいリリースサイクルにおいても四半期ごとのリリースは継続され、次期Androidのメジャーリリースおよびマイナーリリース以外にも、第1四半期と第3四半期に品質を確保するためのインクリメンタル・アップデートが提供される。