FCNTは10月31日、ドコモ以外への初めての「らくらくスマートフォン」供給となる「らくらくスマートフォン a」を発表した。ワイモバイルから11月7日に発売する。価格は31,600円で、他社からの乗り換えの場合は割引が適用されて9,800円で購入できる。
「らくらくスマートフォン a」は、FCNTがドコモに供給してきた「らくらくスマートフォン」シリーズが、はじめて他キャリアに供給される製品となる。本機と同時にドコモ向けの後継製品「らくらくスマートフォン F-53E」、およびSIMフリー機の「らくらくスマートフォン Lite」が発表されており、同シリーズの販売経路はこのタイミングで大きく広がることになった。
その「らくらくスマートフォン a」は、たんにドコモ向けの製品をワイモバイル向けに再パッケージしたというわけではなく、「らくらくスマートフォン」の特徴を残しつつ仕様は従来製品とは異なる製品になっている。製品としては、前述のSIMフリー機「らくらくスマートフォン Lite」と共通する部分が多く、従来ユーザーの買い替えを想定して前モデルを受け継ぐ部分の多い「F-53E」に対し、新規ユーザーへの訴求を意識しているという。
ディスプレイは約6.1インチのTFT液晶。「らくらくスマートフォン」の標準ホーム画面に加え、「arrows」シリーズに搭載されているシンプルホーム画面も利用できる。マイクボタンを押すことで見づらい文字などを拡大する「おまかせズーム」機能も搭載する。
ホーム画面の文字には視認しやすいUDフォントを採用。明るい屋外でも表示を見やすくするコントラスト自動調整機能も搭載する。
セキュリティ関連の機能は、電話帳未登録の番号からの着信があると発信者側に牽制メッセージを伝える「迷惑電話対策機能」を搭載。さらに警視庁の助言を参考に開発された「還付金詐欺対策機能」により、通話内容から還付金詐欺のリスクを自動検出し、牽制と注意喚起を行ってくれる。
操作で困った際は、ホーム画面の「押すだけサポート」から、サポートセンターにアクセス可能。文字入力は「Super ATOK ULTIAS」を搭載しており、入力ミスを防ぎやすい「らくらく2タッチ入力」を利用できる。一般的な入力方法に近い「らくらくフリック入力」も利用可能だ。
バッテリーは4,500mAh。Qnovo社と共同開発した独自技術によりバッテリーの劣化を抑え、4年後でも初期容量の80%を維持できる。
「らくらくスマートフォン」が追及してきた丸洗いやアルコール除菌ができる防水・防塵性能、落下に強い耐久性も従来製品同様。安心して利用できる。
カメラは約5,010万画素で、高感度の撮影が可能。プリインストールされている「らくらくコミュニティ」アプリで、写真の共有などを通じた同世代ユーザーとの交流が行える。
健康管理機能としては、これまでの「らくらくスマートフォン」シリーズにはなかった機能を搭載している。そのひとつが健康相談ができる「かんたんHELPO」アプリで、健康に関する心配事を専属の医療専門チームにチャットで相談できる。
また、加齢に伴う心身の衰え(フレイル)対策として、ウォーキング応援アプリ「うごくま」もプリインストールされる。
こういったワイモバイルならでの機能のほか、FCNTが提供する「ララしあコネクト」では本体背面カメラ下に搭載したセンサーでバイタルデータを読み取って自律神経の働きを測定する機能も搭載。これは「F-53B」に搭載されたものと基本的には同様の機能で、自律神経を鍛える行動もアプリ内で確認できる。
「らくらくスマートフォン a」の主な仕様は下記のとおり。
- カラー:マゼンタ/ゴールド/ディープブルー
- OS:Android 14
- CPU:MediaTek Dimensity 7025
- 内蔵メモリ:4GB
- ストレージ:64GB+MicroSDXC 最大1TB
- ディスプレイ:約6.1インチ TFT液晶 HD+(1,560×720ドット)
- 対応通信バンド(国内) 5G:n3/n28/n77/n78※、LTE:Band 1/3/8/18※/19※/41/42 ※印はソフトバンクで提供していない周波数帯
- SIM:nanoSIM/eSIM
- アウトカメラ:約5,010万画素
- インカメラ:約800万画素
- Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac
- Bluetooth:バージョン5.2
- バッテリ容量:4,500mAh
- 防水/防塵:IPX5、IPX8 / IP6X
- 生体認証:指紋認証/顔認証
- その他の機能:おサイフケータイ対応、NFC対応
- サイズ/重さ:約W73×H162×9.0mm、約185g