Core Ultraブランドの新世代CPUが登場

Intelから新世代CPU「Core Ultra 200S」が登場、第1弾製品として「Core Ultra 9 285K」など5モデルが発売された。コードネーム"Arrow Lake"として知られるこのCPUは、従来からアーキテクチャを刷新。ブランド名も、長らく使われてきた「Core i」から、「Core Ultra」へと一新されている。価格は以下の通りだ。

  • 今週の秋葉原情報 - 時代は「Core i」から「Core Ultra」へ、新世代CPU「Arrow Lake」が発売に

    Intelの「Core Ultra 200S」。CPUクーラーは付属しない

製品 コア数 クロック GPU 価格
Core Ultra 9 285K P8+E16 3.7/5.7GHz 116000円前後
Core Ultra 7 265K P8+E12 3.9/5.5GHz 79000円前後
Core Ultra 7 265KF P8+E12 3.9/5.5GHz 76000円前後
Core Ultra 5 245K P6+E8 4.2/5.2GHz 60000円前後
Core Ultra 5 245KF P6+E8 4.2/5.2GHz 57000円前後

高性能なPコアと高効率なEコアを搭載するスタイルは従来と同じだが、新たにAI向けのNPUを搭載。従来より性能を向上しつつ、大幅な消費電力の低減を実現したという。実際の性能や消費電力については、芹澤氏による詳しいベンチマーク記事が掲載されているので、そちらを参照して欲しい。

<レビュー記事>Core Ultra 9 285KとCore Ultra 5 245Kの実力検証! Arrow Lakeは本当に高速省電力? 対14900K&9950Xベンチマーク
https://news.mynavi.jp/article/20241025-3051313/

なお、ソケットは新しいLGA1851に変更されている。従来のLGA1700とは互換性が無く、利用には対応する800シリーズチップセットを搭載するマザーボードが必要となる。また、メモリはDDR5のみの対応となった。今となってはあまり影響はないだろうが、DDR4メモリを使い回すことはできないので注意しよう。

Z890搭載マザーボードが一挙に発売に

IntelのCore Ultra 200Sに対応する新チップセットとして「Z890」が登場、マザーボード各社より搭載製品の発売が開始された。約17万円のウルトラハイエンド向けから、3万円台の手頃なモデルまで、幅広いラインナップが一挙に登場。Z890なので主流はATXモデルとなるが、microATXやMini-ITXの製品も早速店頭に並んでいる。

メーカー 製品名 サイズ 価格
ASUS ROG Maximus Z890 Extreme E-ATX 170000円前後
ASUS ROG Maximus Z890 Hero ATX 125000円前後
ASUS ROG Strix Z890-F Gaming WIFI ATX 80000円前後
ASUS ROG Strix Z890-A Gaming WIFI ATX 75000円前後
ASUS TUF Gaming Z890-PRO WIFI ATX 60000円前後
ASUS TUF Gaming Z890-PLUS WIFI ATX 55000円前後
ASUS Z890 AYW Gaming WIFI W ATX 48000円前後
ASUS Prime Z890-P WIFI-CSM ATX 47000円前後
ASUS Prime Z890M-PLUS WIFI-CSM microATX 44000円前後
ASUS Z890 MAX Gaming WIFI7 ATX 34980円(パソコン工房)
ASRock Z890 Taichi AQUA E-ATX 170000円前後
ASRock Z890 Taichi OCF ATX 110000円前後
ASRock Z890 Taichi ATX 95000円前後
ASRock Z890 Nova WiFi ATX 74000円前後
ASRock Z890 Steel Legend WiFi ATX 58000円前後
ASRock Z890 LiveMixer WiFi ATX 55000円前後
ASRock Z890 Pro RS WiFi White ATX 50000円前後
ASRock Z890 Pro RS WiFi ATX 48000円前後
ASRock Z890 Pro RS ATX 45000円前後
ASRock Z890 Pro-A WiFi ATX 43000円前後
ASRock Z890 Pro-A ATX 40000円前後
ASRock Z890M Riptide WiFi microATX 50000円前後
ASRock Z890I Nova WiFi Mini-ITX 63000円前後
GIGABYTE Z890 Aorus Master ATX 110000円前後
GIGABYTE Z890 Aorus PRO ICE ATX 77000円前後
GIGABYTE Z890 Aorus Elite X ICE ATX 64000円前後
GIGABYTE Z890 Aorus Elite WIFI7 ATX 53000円前後
GIGABYTE Z890 Aero G ATX 66000円前後
GIGABYTE Z890 Eagle WIFI7 ATX 41000円前後
GIGABYTE Z890M Aorus Elite WIFI7 ICE microATX 45000円前後
GIGABYTE Z890M Aorus Elite WIFI7 microATX 43000円前後
GIGABYTE Z890I Aorus Ultra Mini-ITX 66000円前後
MSI MEG Z890 ACE ATX 121000円前後
MSI MPG Z890 Carbon WIFI ATX 85000円前後
MSI MPG Z890 Edge TI WIFI ATX 69000円前後
MSI MAG Z890 Tomahawk WIFI ATX 53000円前後
MSI Z890 Gaming Plus WIFI ATX 46000円前後
MSI PRO Z890-A WIFI ATX 49000円前後
MSI PRO Z890-P WIFI ATX 43980円(ドスパラ)
  • ASUSの「ROG Maximus Z890 Extreme」。VRM部に5インチ液晶を備える

  • 定番のTUFモデルからは、ホワイト仕様の「TUF Gaming Z890-PRO WIFI」

  • ASRockの「Z890 Taichi AQUA」。VRMとM.2に水冷クーラーを搭載した

  • 背面のUSBポートは、大胆にタイプCのみ。タイプAはブラケットが付属する

  • 定番シリーズは「Z890 Steel Legend WiFi」。"迷ったらコレ"という鉄板だ

  • Mini-ITXモデル「Z890I Nova WiFi」。大型ヒートシンクなど重厚な作りだ

  • GIGABYTEの「Z890 Aero G」。クリエイター/配信者向けのモデルだ

  • 「Z890M Aorus Elite WIFI7 ICE」は、microATXで白いという注目モデル

  • MSIの「MEG Z890 ACE」。ゴールドとシルバーのアクセントが特徴的だ

  • LEDなんて不要、という人には質実剛健モデル「MAG Z890 Tomahawk WIFI」

2.72インチIPS画面を搭載した簡易水冷

NZXTのオールインワン水冷CPUクーラー「Kraken Elite」に、2024年モデルが登場した。新設計ポンプの採用により、冷却性能が向上。さらに水冷ブロックの画面は、2.36型から2.72型に大型化した。またRGBモデルでは、一体型ファンを採用、設置が簡単になった。価格は、RGBモデルが48,000円~58,000円前後、通常モデルが43,500円~53,500円前後。

  • NZXTの「Kraken Elite 360 RGB」。RGBモデルは、240/280/360の3種類を用意

  • こちらは「Kraken Elite 240」。通常モデルは黒のみで、240/360の2種類だ

好評の八角柱デザインケースにATX版

Thermaltakeの「The Tower 600」は、八角柱デザインが特徴のミドルタワーケース。すでに発売されている「The Tower 300」はmicroATX用だったが、より大型の新モデルはATXに対応する。最長40cmのグラフィックスカードを搭載できるなど、拡張性も高い。価格は、ブラックが25,000円前後、ホワイトが26,000円前後。

  • Thermaltakeの「The Tower 600」。背面コネクタのマザーボードにも対応する

  • 別売の横置きスタンドを使ったシステム構築例。スタンドの価格は6,000円前後だ

2つのトップパネルが選べるミドルタワー

Lian Liの「O11 Vision Compact」は、強化ガラスとメッシュという2種類のトップパネルが付属するミドルタワーケース。従来の「O11 Vision」の小型版で、強化ガラスなら側面に加えて上面からもシームレスに内部を見ることができるし、メッシュにすれば冷却性能の強化が可能だ。価格は、ブラックが19,000円前後、ホワイトが20,000円前後。

  • Lian Liの「O11 Vision Compact」。小型版というか、これがむしろ普通サイズ

  • トップパネルを強化ガラスにすれば、3面ガラスのピラーレスケースになる