働きがい研究所は10月30日、「10年間で最も残業時間を減らした企業ランキング」を発表した。同ランキングは、Open Workに投稿された企業評価レポート12万6,848件をもとに集計したもの。
残業時間の増減を調べるにあたって、2015年と2024年の投稿を比較した。その結果、10年間で最も残業時間を減らした企業ランキング、1位は「船井総合研究所」で月77.89時間減少していることが明らかに。
社員のクチコミを見ると、「クライアントワークのため、お客様に合わせて動かざるを得ない点で調整はしにくいと考える。チームリーダー以上になれば自分でスケジュールを決められるため、多少は調整しやすいと思う」といった声が寄せられた。
続く2位は「フューチャー」で、月74.42時間減少。「最近ではリモートワークが進んでおり、柔軟性は高まっているように感じる。また労働時間の削減にも力を入れており、残業時間に関しては厳しく注意されることも多い。やることさえやっていれば朝遅く起きて夜遅くまで仕事するも、朝早く起きて早い時間に退勤するも個人の自由といった雰囲気である」とのこと。
3位には、月54.01時間減少した「デロイト トーマツ コンサルティング」がランクイン。「近年特にスタッフ層の働き方改革が進んでおり、5~6年前と比較すると断然業務時間が減り、休暇も取りやすくなっている」という。
以下、4位「プロダクツ」(-46.76時間/月)、5位「大樹生命」(-43.41時間/月)、6位「PwCコンサルティング」(-43.32時間/月)、7位「サーバーエージェント」(-39.65時間/月)、8位「博報堂」(-37.14時間/月)、9位「アクセンチュア」(-36.54時間/月)、10位「日鉄ソリューションズ」(-36.46時間/月)と続き、上位3位までがコンサルティング会社という結果に。
特に、1位の「船井総研」と2位の「フューチャー」に投稿された2015年の平均残業時間は月100時間を超えていたが、いずれも10年間で70時間以上の削減となった。