マイナビは10月29日、「転職による年収アップの実態調査」の結果を発表した。調査は7月30日~8月5日、直近2年以内に転職した20~50代の会社員800名(各年代200名)を対象に、インターネットで行われた。
はじめに、転職前後の年収の変化について聞いたところ、「年収アップ」が最も多く40.2%。内訳は、「50万円未満アップ」が13.8%、「50万円以上100万円未満アップ」が12.6%、「100万円以上アップ」が13.8%という結果に。中でも、30代で「100万円以上」のアップに成功した人の割合は18.0%と約5人に1人にのぼり、30代は年収アップ額の平均値も138.7万円と最も高いことから、年収アップを目指しやすいタイミングと言えそう。
年収が上がった人に理由を聞くと、「スキルや実績、経験が評価された」(21.5%)、「年収が上がる仕事にしか転職しないと決めていた」(18.4%)、「規模が大きい企業への転職」(17.4%)が上位となり、個人のスキルや経験だけでなく、企業の属性や就業環境も年収額アップに影響していることがうかがえた。
続いて、転職後の年収と理想の年収について聞いたところ、58.0%が「理想よりも低い」と回答。また、理想の年収額は平均626万円に対し、転職後の実際の平均年収は507万円と、約120万円もの差が。
年収交渉実施者の約9割が「年収アップ」に成功、交渉方法は?
一方、転職時に年収交渉をした人は55.9%。そのうち85.2%が年収アップに成功していることが明らかに。年収交渉の方法を自由回答で聞いたところ、「前職の給与明細を提示」「現状と変わらないのであれば考えさせてほしい旨を伝えた」などが挙がった。