12日から13日にかけて、群馬・Gメッセ群馬にて音楽フェス「GFEST. 2024」が開催された。2日間で10組以上のアーティストが出演し、詰めかけた音楽ファンを盛り上げた。
GFEST.とは、「音楽のある街」をキャッチコピーに音楽活動を推進している群馬県の全面協力のもと、屋内で行われる音楽フェス。今回で2度目の開催となり、ゴールデンボンバーやDa-iCE、Vaundy、UNISON SQUARE GARDEN、アイナ・ジ・エンド、Novelbrightらが出演した。
日本を代表する今旬の人気アーティストが多数集結したGFEST.だが、今回からの新たな取り組みとして、「新人」にスポットを当てたサブステージ「FRONTIER STAGE」を新設。オーディション企画『17LIVE × GFEST.2024出演オーディション』が、開催に先立ち行われた。
GFEST.とライブ配信アプリ「17LIVE」との協力で催された同企画。次代を担う新人アーティスト4組が選出され、それぞれが会場内でパフォーマンスを披露した。12日の鈴木りゅうじ、DaikiYamanakaに続いて、2日目の13日には、ALLIEと前田和花が、ライブパフォーマンスのほかバックステージ配信にも登場した。
普段はシンガーソングライターとして活動している前田。ライブパフォーマンスは当日午前に行われ、持ち前の力強いボイスを会場いっぱいに響かせつつ、強みであるギターパフォーマンスで楽曲の世界観を体現してみせた。
ALLIEは、過去の17LIVEオーディションでグランプリを勝ち取るほどの実力者。以前、人気アーティストの優里とのコラボ企画も実現しており、今回のステージで演奏した「Hello New Dawn」では、芯のあるまっすぐな歌声を披露。動画では伝わりづらかった声の広がりがライブならではの音響でより鮮明になり、ステージが彼女を一段と魅力的なアーティストへと昇華させる。
そんな素敵なパフォーマンスを披露した2人は、午後に行われたバックステージ配信にも参加し、ステージ出演後の率直な心境などを届けた。イベントに出演した感想を聞かれると、前田は「緊張ではなく、楽しむことができた」と充実感をにじませる。活動を始めた理由についても振り返り、「自身が参加した4年前の大会で優勝してしまい、それがきっかけで今の道を歩み始めました」と明かした。その後は、学生時代から音楽活動を続けるかたちでメジャーデビューも決まりつつ、地元から上京したと自身の境遇を語った。
また、前田は中学1年生から作曲を始めたことも明かし、最初の曲は「赤色のクラゲ」というタイトルで、メロウ調の楽曲だったと回顧。ギターを使って作曲することが多いというが、今後はピアノにも挑戦したいと意欲を見せた。
一方のALLIEも音楽専業ではないといい、普段は会社員として働きつつ夜は「17LIVE」で「歌ライバー(歌配信者)」として活動していると自己紹介。MCを務めたお笑いコンビ・磁石は、黒を基調とした美脚際立つ衣装に触れ、「こんな会社員いない! ぜひ我が社に!」と笑いを誘う場面もあった。
ALLIEは続けて、歌唱のコツについても言及。「歌う前に姿勢を正すよりも、楽な姿勢や腰を曲げた姿勢が良い」と、自身のこだわりを示しつつ、その日のコンディションに合わせて姿勢を調整することが大切であると共有。コメントからも分かる通り、その技能の高さに驚く声も多数上がった。
今後の活動について、ALLIEはライブオーディションに出演する予定で、前田は東京でライブ活動を続けているとそれぞれアピール。観客に向けて、SNSや17LIVEでのライブ配信をチェックしてほしいと呼びかけていた。
撮影:HIROKI ASANO