JR北海道は、6月28日付で国土交通大臣宛に申請していた鉄道事業における旅客運賃・料金の上限変更認可申請が認可されたと発表した。改定率は7.6%。初乗り運賃は現行の200円から210円に値上げされる。実施予定日は2025年4月1日とされている。
運賃・料金の改定について、「厳しい経営状況や経営環境を踏まえ、今後も鉄道の競争力を維持していくためのさまざまな輸送サービスの向上策を実施し、北海道における基幹的輸送機関としての役割を果たすために必要」と同社。徹底した経費の削減など「最大限の経営努力」を前提としつつ、「関係者からの支援とともに、お客様にも費用の一部をご負担いただきたい」としている。
初乗り運賃は現行の200円から210円(10円値上げ)に。営業キロ4~6kmは現行の250円から270円(20円値上げ)、7~10kmは現行の290円から310円(20円値上げ)、11~15kmは現行の340円から360円(20円値上げ)、16~20kmは現行の440円から470円(30円値上げ)、21~25kmは現行の540円から580円(40円値上げ)、26~30kmは現行の640円から680円(40円値上げ)となる。
運賃改定後、札幌駅からの運賃は桑園駅まで210円、小樽駅まで800円、岩見沢駅まで1,040円、新千歳空港駅まで1,230円、当別駅まで800円。札幌駅から特急列車を利用した場合、運賃・料金の合計は旭川駅まで5,440円、帯広駅まで8,120円、函館駅まで9,770円に値上げされる。函館駅から新函館北斗駅までの運賃は改定後470円。新函館北斗駅から新青森駅まで北海道新幹線を利用した場合、運賃・料金の合計は現行の7,720円から改定後8,050円(330円値上げ)となる。