カンテレ・フジテレビ系ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(24年4月クール)が、「東京ドラマアウォード2024」で作品賞(連続ドラマ部門)優秀賞を受賞。さらに、三瓶友治を演じた若葉竜也が助演男優賞を受賞した。28日に都内で行われた授賞式後に、若葉がコメントを寄せた。
『アンメット』は、杉咲演じる主人公・川内ミヤビの失われた記憶や事故の真相に迫るミステリー要素を交えながら“記憶障害の脳外科医”が、医師として再生していく姿を描く医療ヒューマンドラマ。派手な演出やBGMはなく、俳優たちの確かな演技力でみせていった本作は、回を追うごとに話題となり、多くの視聴者から支持を集めた。
中でも、視聴者の涙を誘い大きな話題になったのが、ミヤビ(杉咲)と三瓶(若葉)による9話のラストシーン。演じる杉咲自身も「忘れられません。いつまでもああしていたい14分でした」と、後のインタビューで語った場面は、14分間にわたる長回し一発撮りで撮影し、その場にいるスタッフも最小限の人数に減らして臨んだこん身のシーンで、SNSでは「ドキュメンタリーを見ているよう」「ナチュラルすぎてセリフかアドリブかわからない」「日本ドラマ史に残るような名シーン」といった声があがるなど、大きな反響となっていた。
無料見逃し配信全話累計は2,230万再生を超えカンテレ連続ドラマ歴代1位。「ギャラクシー賞」24年6月度月間賞も受賞しており、今後もさまざまな賞の受賞が期待される。
コメントは、以下の通り。
■若葉竜也
――改めて、助演男優賞受賞の感想をお願いします。
俳優って目に見える形として評価されることがあまりないので、こういった目に見えるトロフィーというものがいただけてうれしく思っています。
――授賞式はいかがでしたか?
僕が想像していたより、ずっと厳かで緊張しました。僕よりも『アンメット』チームのほうが緊張していたので、安心しました(笑)
――若葉さんにとって『アンメット』はどんな作品になりましたか?
自分が俳優の仕事をしていて、大きな転機になった作品だと思っています。良くも悪くもかもしれないですが。だからおそらく時間がたって、そんなのあったね、というような作品にはならないと思います。
――『アンメット』共演者の方に伝えることがあれば、教えてください。
シーズン2があったら、がんばりましょう(笑)
――最後に、アンメットファンにメッセージをお願いします。
DVDボックスが発売されるので、ボリュームたくさんになっていますので、ぜひ買ってください(笑)
■米田孝プロデューサー
素晴らしい賞をいただき、大変光栄です。『アンメット ある脳外科医の日記』は、荷物を背負いながらも懸命に生きようとする人間の姿を、杉咲さん、若葉さんを中心とする俳優陣がとても繊細なお芝居で演じ切ってくれた作品です。丁寧な脚本と演出を追求したこの作品性が、世界の皆様の心に残ってくれるとすれば、こんなに嬉しいことはありません。
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