今年も行楽シーズンがやってきた。この秋冬は友人たちと海外旅行を計画している、なんて人も多いのではないだろうか。旅行好きなら知っておきたいのが、「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード」の提供する会員限定の優待特典の内容。カードの利用条件さえ満たせば、国内外の豪華ホテルにも無料で宿泊できるという。韓国・江南(カンナム)にあるホテル「ヒルトン・ガーデン・イン・ソウル江南」にて、関係者に詳しい話を聞いてきた。
どんな特典がある?
仁川国際空港からクルマで約80分。江南の中心街は、この日も観光客で賑わっていた。エリアの一角に建つのは、外国人観光客にも広く知られた「ヒルトン・ガーデン・イン・ソウル江南」。その一室で、アメリカン・エキスプレスの担当者は「当社ではカード会員の体験価値を大事にしています」と説明する。
アメックスの特徴のひとつは、旅行系サービスとの親和性が高いこと。たとえば世界各国で8,300軒以上展開しているヒルトンとは1995年に初めての提携カードを発行し、それ以来、今日まで良好な関係を築いてきた。
日本では2021年3月9日より提携カードの発行を開始。カードの利用・継続特典として「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード」(年会費1万6,500円)の会員には週末の無料宿泊1泊分、「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」(年会費6万6,000円)の会員には週末の無料宿泊最大2泊分をプレゼントするなどの特典を用意している。
担当者は「会員限定の優待特典を利用するには、一定額のカード利用が必要です」と断りつつも「電気料金、ガス料金、水道料金、オンライン決済、電子マネーなど、毎月のお支払いにもヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードを充てることができるので、無理なく一定額に達して特典を享受できる人も多いと思います」と解説する。
「特にヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは決して安いとは言えない年会費ですが、条件次第で10万円を超えるようなホテルに2回も宿泊いただけます」とし、対価に見合うだけの価値があることをアピールする。
近年、特に大型連休や年末年始などのシーズンには、どこのホテルも宿泊料金が驚くほど高騰している。そんなタイミングでヒルトンアメックスの特典を利用すれば、相当のメリットが得られそうだ。
京都、大阪にも拡大中
このあとヒルトンの担当者が登壇し、あらためて同社の事業概要について説明した。日本国内においては7ブランド・29軒のホテルを展開しているヒルトングループ。直近では9月12日に「ヒルトン京都」(京都河原町三条、全313室)を開業させており「ヒルトンのフラッグシップ・ブランドである『ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ』としては、同ホテルが京都初進出となりました」と紹介する。そして「ラグジュアリーブランドの『ウォルドーフ・アストリア大阪』も、来年(2025年)オープン予定です」とのこと。
アメックスとの連携という文脈では「通常なら1年間に20回の滞在または40泊していただければ『ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス』をご提供いたしますが、ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードをご利用中であれば、無条件でゴールドステータスの特典が付与されます。また、同・プレミアム・カードをご利用中に条件を満たせば、さらに上位の『ヒルトン・オナーズ・ダイヤモンドステータス』が付与されます」と強調する。
担当者は「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードを日常的に使うことで、ヒルトングループの提供する様々な特典を享受してもらえたら私たちも嬉しく思います」とまとめた。
このあと「ヒルトン・ガーデン・イン・ソウル江南」にはどんな部屋があるのか、実際に案内してもらった。その一部を紹介していく。
ソウルでこんなホテルに泊まりたい
ヒルトン・ガーデン・イン・ソウル江南は2021年7月に開業した。江南ビジネス街の中心地にあり、金浦国際空港から30km、仁川国際空港から65kmとアクセスも良い。客室は全208室。
屋上には、なんとプールまで併設。天気の良い日は多目的超高層ビルのロッテワールドタワーが望める(夜のナイトプールも楽しそうだ)。このほか、エクササイズのためのフィットネスセンター、ビジネス用途にはミーティングルームも使用できる。朝食は、気持ちの良いオールデイダイニングのビュッフェでいただこう。
ちなみにヒルトン・オナーズ会員であれば、アジア太平洋地域で対象の系列ホテルにおける飲食代金が最大で25%割引になる特典なども利用できる。たとえば、ヒルトン・ガーデン・インに泊まりながら近くのコンラッドでディナーにする、なんて贅沢な使い方をしても、カード会員なら大きなメリットが得られる。
ソウルを散歩してきた
さて、ここからは肩の力を抜いてお届けしていきたい。韓国では90年代の終わりから国の政策としてキャッシュレス化が推し進められた結果、クレジットカード決済が国民の日常生活に浸透した。現在では、ホテルなどの宿泊施設ではもちろん、レストラン、カフェ、コンビニ、タクシー、病院、個人商店に至るまで、あらゆる場所でのちょっとした支払いにもクレジットカードが利用できる。ということで、クレジットカードを持ってソウル市内をぶらっと散歩しながら、グルメ×コスメを楽しんできた。
韓国と言えばコスメ。まずはヘアメイク体験のできる「Bit&Boot」(ビッエンブッ)に立ち寄る。有名ヘアデザイナーのパク・ネジュとメークアップアーティストのウォンジョンヨが院長を務める店舗で、これまでBTS、EXO、TWICE、NCT、LE SSERAFIMなど韓国の人気アイドルのヘアメイクアップを手がけてきたという。
待ち時間にふと目をやると、別室に入っていくアイドル風の長身男性の姿があった。小顔で、9頭身はあるんじゃないか、という抜群のプロモーション。「芸能人ですか」と店内スタッフに尋ねると、とある韓国の人気俳優だった。
そして韓国発のメイクブランド「dasique」(デイジーク)初のフラッグシップストアも訪ねた。ピンクの建物で、若い女性で賑わっている。
2階はスイーツが楽しめるカフェとして営業。オススメは、メイクボックスを連想させる「In My Dessert Box」だそうだ。引き出しを開けると、なるほど可愛らしいスイーツがお目見えする。
ハート型のスイーツをハンマーで叩くと、中から出てきたのは濃厚なチョコレート。こういう遊び心が、いまの若い人たちにウケているようだ。
地上階、地下階も覗いた。地下はフレグランスのエリア。ブランドの世界観を表現したディスプレイには強いこだわりを感じる。
一方で、地上階はコスメのエリア。リップメイク、コンシーラー、アイライナー、アイシャドウなどのアイテムがずらりと揃う。
町ぶらも、ひと段落。大型スーパーマーケットに入って現地の人に混ざり日用品を物色し、友人のお土産にちょうど良い雑貨も購入できた。さて、帰国まで残り数時間。最後にご当地ならではのものを食べて帰国しよう、ということで立ち寄ったのは、美味しいプデチゲ(ソーセージやハムを入れた鍋料理)を食べさせてくれる地元の人気店だった。朝鮮戦争後に米軍基地の近くで生まれたというプデチゲには、もちろんキムチも入れるし、野菜も餅も、そしてインスタントラーメンのサリ麺も入れる。壁に書いてあるハングルをスマホのGoogleレンズで翻訳したら「サリ麺はおかわり自由」と書いてあった。
韓国で人気の日本人アイドルは? そんな問いかけに、アテンドしてくれた韓国人コーディネーターの女性は、少し考えて「いまなら山﨑賢人、坂口健太郎あたりでしょうか」と教えてくれた。若い人の間でドラマがヒットしているそうだ。アーティストでいえばimase。ひと昔前なら聖飢魔IIが人気があった、と聞いて中年筆者は驚いた。このあと金浦国際空港に向かった。
本稿ではヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードの優待特典を利用して、海外旅行をお得に楽しむ方法を紹介した。電気代やガス代が高くなり、また物価の高騰も家計に大きな負担を与えている昨今。こんな時期だからこそ、クレジットカードの優待特典をうまく利用して海外旅行に出かけてみてはいかがだろうか。