米Appleは10月28日(現地時間)、「iOS 18.1」と「iPadOS 18.1」をリリースした。今回のアップデートでは、英語(米国)で「Apple Intelligence(ベータ)」が利用できるようになるほか、通話録音や「カメラ」の強化(iOS 18.1)、ヒアリングチェック/ヒアリング補助などの新機能が追加される大規模な内容となっている。
Apple Intelligenceは、Appleシリコンの性能とオンデバイスで動作する生成AIモデルを活用し、プライバシーを保護しつつ使いやすいパーソナルインテリジェンスシステムを提供する。現時点で対応言語は英語(米国)のみだが、12月にはオーストラリア/カナダ/アイルランド/ニュージーランド/南アフリカ/英国の英語ローカライズが追加され、2025年4月以降に日本語や中国語など11言語への対応が予定されている。
iOS 18.1にアップデートすると、「設定」アプリ内に[Apple Intelligence & Siri]という項目が追加される。ただし、英語(米国)のユーザーであってもすぐに利用できるわけではない。Appleは、Apple Intelligenceの体験の質を維持するために利用規模を制限しながら展開しており、使用を希望するユーザーはウエイトリストに登録し順番を待つ必要がある。
利用可能になると、Siriでより自然な会話が可能になる。新しいSiriはインターフェイスが刷新され、iPhone、iPad、CarPlayで作動時に画面の周囲が光る。また、作文ツール、「写真」アプリでの自然言語検索、「写真」アプリのクリーンアップ、「写真」アプリでのメモリームービー作成、通知の要約、集中モードの「さまたげ低減」、メールとメッセージのスマートリプライ、メールの優先メッセージ、「メモ」の書き起こしサマリーといった機能を利用できるようになる。
通話録音は、電話またはFaceTimeオーディオでの通話を録音する機能。録音の際には相手に録音することが通知される。
また、iPhone 16シリーズが搭載するカメラコントロールのコントロールセクションで、前面のTrue Depthカメラへの切り替えを素早く行えるようになる。iPhone 15 Pro/ 15 Pro Maxでは、空間カメラモードで、空間写真を空間ビデオの撮影とともにキャオプチャできる。
ヒアリングチェックとヒアリング補助は聴覚の健康をサポートする家庭用プログラムであり、AirPods Pro 2(ファームウェア・バージョン7B19以降)を用いて利用する。ヒアリングチェックは、気導聴覚検査を実施し、難聴の可能性をユーザーに通知する。ヒアリング補助機能は、入力されたオージオグラムの結果に基づいて、補聴のための増幅設定を行うものである。