カシオ計算機(カシオ)は10月28日、日本デザイン振興会主催の「2024年度グッドデザイン賞」において、カシオの耐衝撃ウオッチ “BABY-G”「BGD-10K」、耐衝撃ウオッチ “G-SHOCK”「GPR-H1000」、電子ピアノ “CELVIANO”「AP-S450」の3製品が受賞したことを発表した。
BGD-10Kは、チャームとしても腕時計としても使える2WAY仕様の耐衝撃ウオッチ。Y2Kファッションにインスパイアされたカラフルなデザインを採用し、ベゼルとバンドを外して専用ホルダーでバッグやベルトにも取り付け可能。
腕時計はファッションの一部でもあり自己表現も担ってきたが、その役割がスマホに取って代わられた。BGD-10Kはベルトの着せ替えに加え、専用ホルダーを用意した点が新しい。さらに、大きめサイズで自分好みにデコレーションできる点はユーザーとの対話から導き出されているとし、BABY-Gブランドの挑戦的な姿勢で提案された点が評価された。
「GPR-H1000」は、過酷な自然環境下での状況把握に役立つ耐衝撃サバイバル仕様のG-SHOCK。防塵・防泥構造の本体には、方位・気圧/高度・温度を計測するトリプルセンサーのほか、心拍数を測定する光学式センサーなど6つのセンサーとGPS機能を搭載する。
G-SHOCKの「らしさ」と「進化」が体現されたデザインで、見やすい液晶や操作しやすいボタン類に加え、軽さやベルトの柔らかさなどストレスが少ない。周辺環境や着用者の身体状況を把握し、どんな過酷な環境でも使える安心感を備えたデザインと優れたUI/UXが高く評価された。
「AP-S450」は、グランドピアノの豊かな響きや演奏性、高い表現力を実現した電子ピアノ。タッチの強弱やダンパーペダルの踏み込み量を視覚的に確認できる「ビジュアルインフォメーションバー」などの独自機能を搭載。CELVIANOシリーズ共通のクラシックなグランドピアノのデザイン要素を取り入れつつ、自宅でも気軽に楽しめるスリムでコンパクトな設計となっている。
ピアノ本来のクラシカルな特徴を残しつつ、シックでモダンなデザインに仕上げられている。現代の住居サイズに対応し、どのような環境にも調和する設計および無駄な部分を削ぎ落としつつも、親しみやすさを感じさせる佇まいに仕上げられている点も高く評価された。
また、同社の時計パッケージが、パッケージデザインの国際コンペ「Pentawards 2024」において、プロトタイプを対象とした「プロフェッショナルコンセプト部門」で銀賞を受賞した。今回のパッケージは、アナログ時計の特徴である「時計の針」をモチーフに、薄い蓋を「長針」、下の箱は「短針」を造形。短針の底面に傾斜をつけ、影を落とすことで時計の針をイメージしやすくし、回転しながら開封する仕組みで時計の動きを表現したということだ。