ソニーは10月29日、展開中の空間再現ディスプレイ(Spatial Reality Display、SRD)におけるSDK 2.4.0をリリースし、その中で複数のSRDを組み合わせて使うマルチディスプレイ設定に対応した。アプリケーション開発においても最新エンジンをサポートするようになっている。

  • ソニー「空間再現ディスプレイ(Spatial Reality Display)」が複数同時使用に対応へ

空間再現ディスプレイ(Spatial Reality Display)とは、本体上部に搭載したカメラで使用者の目の位置を正確に把握することで、両目の視差を利用して立体視を実現する製品。これまでの展開以来、イベント展示やブース出展、点灯サイネージや美術館での利活用が進んできたとしており、今回利用者のフィードバックを受けて、複数を組み合わせてのマルチディスプレイ設定に対応する。これによってより大型のオブジェクトを投影できるようになったり、縦に複数組み合わせることで等身大3Dモデルの画面表示が行えるようになる。

  • 投影範囲を広げることでより没入感を高められる

  • 3~4画面での同時利用を想定

また、利用者のログ取得機能も搭載。オプトイン式での提供が予定されており、視聴者数や視聴時間をデータとして記録可能。何をどのくらい、誰が見たのかを計測できるようになり、効果測定に利用可能。アプリケーション開発の対応強化として、Unreal Engine 5.4とUnity Plugin DX12をサポートしている。

  • 初めてSRDを実際に体験。目の位置を正確に把握しているためか、従来の3Dメガネ式とは立体感が明らかに異なるくっきりした描写になっていた