ケラッタは10月24日、保活中のストレスに関する調査結果を発表した。調査は2024年9月24日~10月14日、「2024年に保活を経験した」保護者329人と、「2023年に保活を経験した」保護者93人を対象にインターネットで行われた。
普段と比べた時の、保活中の心・体のストレス状況
「心」「体」「心と体」を合わせると、24年に保活を経験した保護者の82.4%が、保活中は普段と比べてストレスが増えると回答しており、23年の65.5%から増加傾向であることが分かった。特に「心のストレス」の増加が顕著に。保活時期は特に、子供の成長や発達、保護者自身の職場復帰、家族全体の今後について等、考えることが増える時期でもあるため、精神的に不安定になりやすいのではないかと推測できる。
保活で最もストレスだったこと、大変だったこと
24年に保活を経験した保護者、23年に保活を経験した保護者共に大変だったこと1位は、「園見学、説明会、役所周り等の子供を抱えての外出」だった。23年の39.8%から、24年は46.2%と増加傾向であることから、23年から行動制限がなくなり、オフラインでの園見学再開や、複数園の見学を積極的にする方が増えていることが原因の1つとも考えられる。2位は「書類の準備、提出」。こちらは23年の26.9%から24年は20.1%とマイナス傾向であることから、入園書類のオンライン提出など自治体でDX化が進んでいることもあり、大変ながらも徐々に改善されてきているのではないかと推測できる。
保活中のストレスや悩みの、周り(家族、友人、自治体など)への相談状況
24年に保活を経験した保護者の69.9%が保活中の悩みを「よく相談する」「多少相談する」と回答。一方で27.4%の保護者が「あまり相談しない」「どちらとも言えない」と回答し、4人に1人は悩みを積極的に相談していないと推測できる。23年に保活を経験した保護者においても同様の傾向が見られた。
保活を担当していたのは誰?
24年に保活を経験した保護者の97.3%が「ほとんど母親」または「母親が多め」と回答し、保活の負担が母親に大きく偏っていることが明らかに。23年の保活経験者においても、同様の傾向が見られた。育児や仕事を夫婦で分担する家庭が増え、それぞれの得意な分野を担当するケースも多いと考えられるが、男女の育休取得状況から見ても、保活における母親の負担はまだ大きいようだ。
保活ストレスの軽減や、役に立った育児アイテムは?
「これから保活を始める方に向けて、保活ストレスの軽減や、役に立った育児アイテムがあれば教えて下さい」と聞いたところ、以下のようなコメントが集まった。
「見学など行く時は、両手が離せる抱っこ紐や抱っこ紐型のヒップシート、A4サイズの資料などが入り、持ち運びが楽、かつ、子どもを抱っこしていても軽く感じるリュック、子どもが話を聞く時に退屈しないストラップ付きのおもちゃ、簡易的に自分の膝の上に椅子のようにのれ、両手を離しやすいチェアベルトが便利でした」
「A4サイズの資料をもらうことが多いので大きめバックがあるといいです。折りたためるスリッパがあればよかったなと思います。保育園に赤ちゃんを連れて行くのでベビーアルコールはマストです!」
「小さい赤ちゃんを連れての外出や調べ物がかなり大変なので、市のファミリーサポート等の育児支援サービスの利用も良いと思います。また、赤ちゃんがよく寝てくれればその間調べ物ができるので、抱っこ布団や抱っこ紐などのぐずり防止、寝かしつけアイテムは重宝しています」
「ストレスになるのは正直、希望の園に入れないかもしれない、というところがメインだったので、アイテムどうの、というよりは、保育園の質をあげたり、希望の保育園に入れるようにしたりと行政にお願いしたいことが多かったです。保活自体は散歩の一環として行っ行政ていたので苦にならなかったです。基本的に子供を下ろしていいですよ、とならないので、両手が空いてメモが取れる抱っこ紐とリュックを重宝しました」
「雨の日移動のストレスは大変でした。月齢12ヶ月頃は少し歩けるようになって自分で歩きたい時期。けど、距離歩けないので途中から抱っこ。親は荷物、傘もあるので、ヒップバック購入検討になりました」