宮崎県の南西部に位置し、1,500メートルを越す霧島連山の麓にある高原町(たかはるちょう)は、“神武の里”として知られ、悠久の歴史と雄大な自然に育まれた水と緑と神話のまち。畜産や農業が盛んで、年間を通してさまざまな野菜や果物を味わうことができます。

そんな高原町では、ふるさと納税の寄附金を6つの使途に充てており、今回はその中から「台風14号災害における復旧事業」の「令和4年9月台風14号 水源地災害復旧事業設計業務」「令和4年9月台風14号 道路災害復旧事業設計業務」という使い道について紹介!

本稿では、マイナビふるさと納税担当者が注目する寄附金の使い道について紹介していきます。

今回は、「台風14号災害における復旧事業」という高原町のふるさと納税寄附金の使い道について詳しく調べてみました!

高原町のふるさと納税寄附金の使い道「台風14号災害における復旧事業」について

  • 治山事業

・対象年度:令和4年度
・対象使途:台風14号災害における復旧事業
・対象事業:令和4年9月台風14号 水源地災害復旧事業
・その事業に費やした総費用:879万4,000円
・総費用のうち寄附金活用額:745万4,000円

令和4年9月の台風14号による土砂災害で、高原町は水源地が埋没し、町内の7割以上にあたる3,304世帯にて断水する被害を受けました。

  • 災害発生直後

土砂の除去と仮設管設置によって断水状態を回復、山林の治山事業を行ったうえで、導水管の敷設と町道の復旧をすることで、同様の被害が発生しない環境を整備することを目的に事業を推進しました。

  • 仮設道路・導水管工事

令和4年9月19日に常盤台水源地の土砂崩壊が発生し、断水を強いられました。同日中に土砂撤去作業を開始。25日に配水管敷設工事が開始し、28日に町内全域の断水が解消しました。

令和6年3月に町施工の災害復旧事業が完了し、6月に水源地周辺の工事が完了。日光の降り注ぐ災害に強い水源地に生まれ変わったそうです。

町民の声

ふるさと納税の災害支援寄附によるご支援のおかげもあり、台風の復旧工事も無事終わったようで、ほっとしています。災害時は断水が2週間近く続き不便を強いられていましたが、その後は大型の台風が上陸してもとくに断水の被害を受けることもなくなり、台風シーズンでも安心できる日々を送ることができています。災害発生時は、この生活がいつまで続くのか不安の日々を過ごしていたので、安全で安心できる暮らしを過ごせるようになったことを素直に喜ばしく感じています。

自治体からのメッセージ

高原町では令和4年9月の台風14号の被害により、町内の7割以上にあたる3,304世帯にて断水する被害を受けましたが、令和6年6月に水源地災害復旧事業を無事に終えることができました。事業完了後に、大型の台風が上陸しましたがとくに大きな災害も起きることがなく、今年の9月頃から新米の収穫をはじめられました。
これも、ふるさと納税のご支援をいただいた皆様のおかげです。応援いただいた方々に心よりお礼申し上げます。
最近は、お米の購入に苦労された方も多いのではないでしょうか。高原町のふるさと納税では、9月から10月にかけてお米の取り扱いを順次開始しています。高原町をご支援いただいた皆様や、これからふるさと納税のご寄附をいただく方々の、生活の支えになると幸いです。

高原町の返礼品について

まち自慢のお米を紹介します。高原町のふるさと納税担当者によると「近年の米不足問題の支援になればと準備を進めてきました。これまで高原町にご支援いただいた皆様を支えることに繋がればと考えています」とのこと。

《新米 ヒノヒカリ》霧島湧水が育む「きりしまのゆめ」6kg

・提供事業者:合同会社 米夢
・宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田555番地18
・内容量:6kg(2kg×3パック)
・寄附金額:1万3,000円

農林水産省の厳しい規定をクリアして栽培した、農薬や化学肥料を50%以上削減した安全・安心な「特別栽培米」です。霧島連山のきれいな湧き水と、奥霧島の澄んだ空気により、農薬の使用を抑えても病気に負けない稲に育つのだそう。肥料には、こだわりのお米のもみ殻を炭にした「もみがら燻炭」を使用。2kgずつの真空小分けパック、チャック付きなので、日々の料理で使いやすいのが特徴です。

宮崎県高原町産ヒノヒカリ「和美(なごみ)」5kg

・提供事業者:有限会社外村ライスふぁーむ
・宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田2921番地
・内容量:5kg
・寄附金額:1万円

霧島連山から湧き出るきれいな水で栽培したお米です。高原町の返礼品でも寄附額が小さい5kgのお米の返礼品。「おいしい」との声が届いている評判のお米なのだそう。


今回は宮崎県高原町のふるさと納税寄附金の使い道「台風14号災害における復旧事業」と、お米の返礼品を紹介しました。令和4年9月に発生した台風14号における常盤台水源地の土砂崩壊は、令和6年6月に復旧、整備ともに完了したとのことです。返礼品には、支援してくれた寄附者へのお礼の気持ちが込められているのだそう。興味をもった方は、ぜひ一度チェックしてみてください。