北大阪急行電鉄は28日、回数乗車券の販売を2025年1月18日で終了すると発表した。同年1月19日から乗継運賃制度の適用を拡大するとともに、精神障がい者運賃割引を導入することも発表された。
交通系ICカードの普及等による利用減少を理由に、回数乗車券(北大阪急行線回数乗車券)の販売を終了することについては今年7月に発表済み。今回の発表で、残り3カ月弱で販売終了することとなった。販売終了日までに購入した回数乗車券は、券面に記載された有効期間終了まで使用できる。特別割引回数乗車券については販売を継続する。
回数乗車券の販売終了後、翌日(2025年1月19日)から乗継運賃割引の適用を拡大。北大阪急行線の全線と、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の1区(東三国駅、新大阪駅)までの区間で乗車した際、それぞれ所定運賃の合算額から40円を差し引いた額を適用しており、これまで御堂筋線(Osaka Metro)の東三国駅と新大阪駅、北大阪急行線の緑地公園駅と桃山台駅の短距離区間で利用した際、それぞれの所定運賃の合算額から一定の割引を行う乗継運賃を適用していた。
今回、北大阪急行線における適用範囲を箕面萱野駅まで拡大。御堂筋線北部と北大阪急行線のエリア間で移動を促進することで、沿線エリアの魅力向上を図るとしている。
同じく1月19日から適用される精神障がい者運賃割引は、精神障害者保健福祉手帳を持つ本人とその介護者が対象。手帳の等級が1級の場合、介護者がいる場合に限り、本人・介護者ともに普通乗車券・定期乗車券・回数乗車券のいずれも5割引の料金を適用する。手帳の等級が2級・3級の場合、12歳未満の本人が介護者とともに乗車する場合、介護者に5割引の料金を適用する。
その他、ジェンダーアイデンティティの多様性に配慮し、2025年1月19日をもって定期券および「こどもICOCA」への性別印字を廃止することも発表している。券売機の定期券購入画面や必要に応じて記入する各申込書から性別選択欄を廃止するとのこと。