パーソルイノベーションは10月23日、「副業に関する調査」の結果を発表した。調査は9月2日~9日、副業を行ったことのある20代~40代の会社員660人を対象にインターネットで行われた。
初めて副業を実施した際の目的について尋ねたところ、1位は「自由に使えるお金を増やしたい」(57.0%)、2位は「スキルアップ」(23.6%)、3位は「気分転換」(17.2%)という結果に。
また年収別での目的をみると、400万円未満では「自由に使えるお金を増やしたい」(34.9%)、400万円以上~600万円未満では「自分の力を試したい」(39.0%)、600万円以上~800万円未満では同率で「気分転換」「起業準備」(20.0%)、800万円以上~1,000万円未満では「転職先の情報収集、検討」(17.8%)、1,000万円以上~1,500万円未満では「所属企業が副業を推奨・容認した」(18.6%)が最多となり、年収が上がるにつれ、新たなチャレンジやキャリア開拓を目的にしていることが伺えた。
続いて、初めての副業を探すときから副業開始時までの期間で苦労したことを教えてもらったところ、「適正な報酬や待遇の水準が分からなかった」(24.9%)が最も多く、次いで「特に苦労したことはない」(22.8%)、「案件を探すのに時間がかかった」(22.3%)が上位となった。
また、初めての副業で業務遂行時に苦労したことについても聞くと、「労働時間が増え、疲弊した」(28.9%)、「自分の能力が足りなかった」(21.8%)、「特に苦労したことはない」(17.8%)が上位に。
年収別にみると、400万円未満では「労働時間が増え、疲弊した」(37.6%)、400万円以上~600万円未満では「副業先の状況変化をリアルタイムに把握しづらい」(38.8%)、600万円以上~800万円未満では「方針やゴールが変わることが多く振り回された」(28.3%)、800万円以上~1,000万円未満では「仕事を任せてもらえなかった」(23.5%)、1,000万円以上~1,500万円未満では「副業先の状況変化をリアルタイムに把握しづらい」(14.3%)がそれぞれ最多に。年収が上がるにつれ、自身の業務設計や能力不足よりも、副業先との連携に関連した苦労が増えている傾向から、専門スキルを持った社外人材の活用において、企業側が業務切り出しに苦戦している可能性がうかがえた。
最後に、副業がきっかけで転職をしたことがあるか尋ねたところ、41.1%が「ある」と回答。その転職は何回副業した後かを聞くと、「2回目」が最も多く53.5%。次いで、「1回目」(26.5%)、「3回目」(15.5%)という結果に。また、副業をきっかけに転職した経験が「ある」人の割合は、年収が上がるにつれ多いことがわかった。