近年では企業による副業解禁の流れが加速し、「自分も何かやってみたい」と考えている人は多いでしょう。しかし、副業は種類が多いため、どれを選べばきちんと副収入につながるのかわからないものです。また、会社員の場合、本業以外の仕事を始めるには注意も必要でしょう。

そこで今回は、会社員が月2万円稼げる副業としておすすめの7選をご紹介します。会社員が副業をするメリットや副業を始める時の注意点も解説しましたので、あわせてご確認ください。

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■会社員が副業をするメリットとは?

副業を始める人が増えたのは、企業の働き方改革だけでなく、副業のさまざまなメリットが浸透したことも関係しています。では、副業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

1.収入が増える

副業によって本業以外に収入源ができれば、収入が増やせます。最近では商品やサービスの値上げが続き、生活費が高くなっている家庭も多いでしょう。しかし、副業によって収入が増えれば、無理な節約をしなくてもこれまでの生活が維持できる可能性があります。また、副業で得た収入を投資に回せば、将来に向けた資産形成にもつながります。

もちろん、家族旅行や趣味などにお金を使い、人生を充実させることもできるでしょう。月に数万円の副収入でも、収入が増える分、生活をより豊かにしてくれるものです。

2.新たなスキルが身に付く

本業とは違う分野で副業を始めると、新たなスキルが身に付けられます。新たなスキルを本業で生かせる機会があるかもしれませんし、実務経験を積むことができるので、スキルによっては転職時に役立つ可能性もあります。

スキルや能力が上がることで、将来的なキャリアアップにもつながるでしょう。

3.人脈が広がる

副業を始めると、本業の仕事を通じてだけではなかなか出会えないような人と出会えることもあります。会社以外の人と関わることで新たな視点が得られますし、築いた人脈からビジネスのメンターやパートナーが見つかるかもしれません。

人脈がどれだけ広がるかは副業の種類にもよりますが、将来起業や独立を目指している人は、副業のうちから積極的に人脈作りをしておくと良いでしょう。

4.起業や独立の準備になる

起業・独立する人の中には、会社を辞めて退路を断ち、事業の成功を目指す人もいるでしょう。一方、本業で安定収入を得ながら副業で事業をスタートさせておけば、リスクを抑え余裕を持って挑戦できます。

副業であれば、たとえ稼げなかったとしても、本業の収入があるため生活に困ることにはなりません。また、副業の仕事が自分に合わなくても、本業を続けながら他の仕事にチャレンジできます。

ある程度稼げる自信がついてから起業や独立を目指せるのも、副業の大きなメリットでしょう。

■副業を始める時に注意したいこと

副業をするメリットはいくつもありますが、注意点も存在します。副業を始める前に注意点を確認しておきましょう。

1.会社の就業規則を確認する

副業を始めるには、まず勤め先の就業規則で、副業が認められているか確認しましょう。禁止されているにも関わらず副業を行ってしまうと、副業の仕事内容によっては企業側から何かしらの処罰が課せられるケースもあるため注意が必要です。

また、副業を「届出制」や「許可制」で認めている企業もあります。副業の取り決めについて疑問点がある場合は、上司や担当部署に相談してみましょう。

2.本業に支障が出ないようにする

副業の種類によっては、量をこなせばこなすほど多く稼げるものもあるため、ついのめり込んでしまう場合もあるでしょう。しかし、副業にエネルギーを費やすあまり、睡眠不足で会社に遅刻してしまう、日中仕事に集中できないなど本業に支障が出てしまっては本末転倒です。

副業として取り組む以上、本業を最優先することを心がけましょう。副業を始める前に、「この仕事は本業に差し障りないか」「目標金額を稼ぐには、1週間や1日にどのくらいの時間を費やせばいいか」など検討しておくと安心です。

3.健康管理をし、ストレスを溜めない

副業は一般的に、平日の帰宅後や休日など、本来なら休息やリフレッシュのための時間を充てて行います。本業とは違う仕事をすることは気分転換にもなりますが、働きづめで運動不足になったり体調を崩したりする心配もあります。また、仕事量が増えストレスが溜まってしまうかもしれません。

本業と副業を両立させるには、健康管理やストレス解消が欠かせません。空き時間に副業を詰め込み過ぎない、体を動かす時間を意識的に取り入れるなど、心身ともに健康で過ごせるスケジュールを組みましょう。

4.一定金額以上稼いだら確定申告をする

副業で一定以上の金額を稼いだら、自分で確定申告をする必要があります。一般的には、副業による所得が年間20万円を超えたら確定申告が必要です。

ここで気を付けたいのは、「収入」ではなく「所得」が年間20万円を超えたら、という点です。副業における所得とは、年間の収入から交通費や資料代など必要経費を差し引いた金額のこと。経費を引くと所得が20万円を下回り、確定申告は不要というケースもありますので、必要経費もしっかりと把握しておきましょう。

■初心者向けの副業おすすめ4選

次に、副業は初めてという人におすすめの副業を4つご紹介します。いずれも専門知識が不要で気軽に始められる仕事でありながら、多くこなせれば月2万円を稼ぐことも可能です。ぜひチャレンジしてみてください。

1.フリマアプリ

これまでフリマアプリを使う機会がなかった、家の不要品処理に困っているという人は、フリマアプリで稼げる可能性があります。

株式会社メルカリが実施した「2023年版 日本の家庭に眠る”かくれ資産”調査」(ニッセイ基礎研究所 生活研究部 上席研究員 久我尚子氏監修)によると、国民一人あたりの”かくれ資産”(※)は平均約53.2万円にものぼるといいます。つまり、不要品を処分する時、捨てるのではなく「売る」という選択肢をとるだけで、稼げる可能性があるのです。

洋服や家具・家電、ゲーム、子どものおもちゃなど、家じゅうを探してみると不要なものがいくつも見つかるでしょう。自分にはいらなくなったものでも、「欲しい」と言ってくれる人は意外と多いものです。

年末の大掃除には少し早いですが、断捨離も兼ねて家の中の不要品を探し、販売してみてはいかがでしょうか。

(※)1年以上使用しておらず、理由なく家庭内に保管しているモノを不要品とし、不要品保管数量調査および「メルカリ」の平均取引価格により不要品を金額換算した数値を”かくれ資産”と定義

2.データ入力

データ入力は、企業から提供されたデータから、指定された文字や数字をエクセルやワードなどに入力する仕事です。扱うデータは、領収書や商品データ、顧客名簿など多岐にわたります。

難しい知識が必要なく在宅でできる人気の仕事ですが、単価は0.1円〜1円が一般的で、タイピングが早くない人の場合、あまり多く稼ぐことができないのがネックです。

ただし、タイピングの速さに自信がある人や集中力のある人はそれなりに稼げる可能性がありますし、業種や案件によっては専門知識を要し、単価が上がる場合もあります。まずは簡単な仕事で副業に慣れたいという人にもおすすめです。

3.ポイ活

ポイ活とは、ポイントを効率よく貯める活動のことで、たとえばポイントアップの日を狙って買い物に行くこともポイ活の一つです。ただし、より効率的にポイントを貯めるなら、「ポイントサイト」を活用したポイ活がおすすめです。

ポイントサイトとは、商品の購入やサービスの利用でポイントがもらえるサイトのことです。そのほか、資料請求やアンケートなどでもポイントが付与されます。たとえば、サイトを経由してショッピングしたり、クレジットカードを作ったりすることでポイントが受け取れ、貯めたポイントは現金やギフト券、電子マネー、マイルなどに交換可能です。

ポイントサイトによるポイ活はパソコンのほかスマートフォンからもできるため、まとまった副業時間がとれなくても、スキマ時間を利用して稼げる点が魅力です。コツコツ地道な作業が必要ですが、サイトを掛け持ちしたり、単価の高い案件をこなしたりすると月数万円の報酬を得られる可能性もあります。

4.家事代行

家事代行は、依頼者の自宅を訪問し、掃除や洗濯、料理などの家事を請け負う仕事です。特別なスキルは必要ないため、家事全般が得意という人にはおすすめです。時給は地域や登録する代行業者によって異なりますが、1,200円〜2,000円が相場のようです。

家事代行の仕事をするには、まず家事代行サービス業者にてスタッフ登録を行いましょう。初心者向けの研修が受けられ、トラブル時もフォローしてもらえるため、安心して仕事を始められます。

■在宅でできる副業おすすめ3選

会社員として副業をするなら、自宅にいながらできる仕事を選ぶと取り組みやすいでしょう。最後に、在宅でできる副業として特におすすめの3つの仕事をご紹介します。

1.Webライター

Webライターは、コラム執筆など、Web上のさまざまな文章を作成する仕事です。Webライターの業務は幅広く、SEO記事の執筆やe-Book・メルマガ執筆代行、SNS運用代行などもWebライターの仕事に含まれます。

自宅のほか、インターネット環境とパソコンがあれば場所を選ばずいつでも好きな時に仕事ができるため、本業の就業時間が不規則な人でも続けやすいというメリットがあります。また、専門知識や資格を持っている分野のライティングであれば文字単価が高くなるため、仕事や趣味で得た知識を生かしたいという人にもおすすめです。

2.プログラミング

プログラミングは、プログラミング言語を用いてWebサービスの開発やアプリ、Webサイト制作などを行う仕事です。たとえば、クラウドソーシングサイトでは、企業のホームページ制作、ゲームアプリ制作などの案件が掲載されています。

プログラミングには専門知識が欠かせませんが、案件をこなしていくと単価が上がり収入も増えていきます。スキルアップしながら副収入を多く稼ぎたい人には、特に向いているでしょう。

3.コンテンツ販売

コンテンツ販売とは、テキストや動画などでノウハウを提供する教材を作り、販売する仕事です。コンテンツを販売する方法としては、

・noteで有料記事を販売する
・有料メルマガを発行する
・スキルシェアサイトで販売する
・ブログ内で販売する
・e-Bookとして販売する

などが挙げられます。コンテンツ販売の内容で多いのは副業やサイドビジネスですが、恋愛や美容、健康などさまざまなジャンルで販売されています。コンテンツ販売は、うまくいけば月数十万円稼ぐことも可能な夢のある副業です。

ある程度稼ぐには勉強も必要ですが、始めるのに大きな元手はかかりません。在宅でまとまった副収入が欲しい人は、挑戦してみてはいかがでしょうか。

■自分に合う副業を見つけ、人生の選択肢を広げよう

最近は個人でお金を稼ぐ方法が増え、月1万〜2万円程度を副業で得ることはさほど難しいことではなくなりました。簡単にできるものから色々と試してみると、自分に合う仕事が見つかるでしょう。副業で収入を増やし、人生の選択肢も広げていきましょう。