何かに没頭したいときは小説を読むのがおすすめ。本記事では、読み始めたら止まらない小説おすすめ12選を紹介します。ミステリー、恋愛、ファンタジー、経済・青春のジャンル別に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
読み始めたら止まらない小説【ミステリー編】
まずは、読み始めたら止まらないミステリー小説を紹介します。
『人間標本』湊かなえ
読後イヤな気持ちになるミステリー、“イヤミス”の女王とも呼ばれる湊かなえの15周年記念書き下ろしの最新作。中盤以降は予想できない展開の連続で翻弄され、最後は涙すら流れます。作品の世界観を広げ、想像力を刺激してくれる美しい扉絵にも注目です。
『月光』誉田哲也
巧みな人物描写と臨場感で、一気に読ませる学園ミステリーです。禁断の愛と不道徳、男たちの欲望によって打ち砕かれる女の人生。真実を追うことは必ずしも幸せとは限らないかもしれない、と感じてしまう作品です。
『火車』宮部みゆき
第6回山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。クレジットカードによる自己破産、住宅ローン破産、個人情報漏洩などの社会問題にも切り込んだ作品です。「違う自分になりたい」「人生をやり直したい」と願う気持ちや、登場人物の心理描写に引き込まれます。
『変な家』雨穴
一見ごくありふれた物件かと思われた間取り図に存在する「謎の空間」の正体とは? 「奇妙で不可解な違和感」に気付いてしまった読者にじわじわと訪れる気味の悪さを解消したくなり、結末が気になってページをめくる手が止まりません。文体も読みやすく、一瞬で読み終えてしまいます。
『アヒルと鴨のコインロッカー』伊坂幸太郎
第25回吉川英治文学新人賞を受賞した、伊坂幸太郎の代表作。2007年には瑛太と濱田岳のダブル主演で映画化もされました。「これぞ伊坂ワールド」と言わんばかりに、序盤から細かな伏線が散りばめられており、後半はスピード感を持って、のめりこむように読破できます。
『爆弾』呉勝浩
「このミステリーがすごい! 2023年版 国内編第1位」を獲得。ほぼ取調室での会話劇のみで展開されるノンストップ・ミステリー。タゴサクと刑事の心理的駆け引きはじっとりと重みがあり、朝まで一気読みしてしまうほど「読ませる」作品です。最初から最後までタゴサクという人物に振り回されます。
読み始めたら止まらない小説【恋愛編】
続いて、読み始めたら止まらない恋愛小説を紹介します。
『明け方の若者たち』カツセマサヒコ
就活勝ち組の学生時代から、恋愛や仕事を通して増えていく「こんなハズじゃなかった」こと。20代前半特有の恋愛、若さ、間違いには、誰しもが感じたことのあるような、懐かしさやヒリヒリ感が蘇ってきます。2010年代当時の場所や音楽、流行が解像度高く描かれることから、同時代に青春時代を過ごした人はよりリアルに物語に没入できるはずです。
『一番の恋人』君嶋彼方
『君の顔では泣けない』の著者による、恋愛を超える愛を描いた物語。多様な生き方、多様な恋愛指向が受け入れられるようになった世の中で、ふたりの若者が探す愛の形。お互いを思い合うがゆえの葛藤、「傷つけるかもしれない、でも好き」という感情のゆらぎが胸に迫ります。
読み始めたら止まらない小説【ファンタジー編】
続いて、読み始めたら止まらないファンタジー小説を紹介します。
『ブレイブ・ストーリー』宮部みゆき
宮部みゆき作、勇気と感動の冒険ファンタジー。2003年に上下巻が同時発売され、その後に愛蔵版・文庫版が刊行、さらに漫画化・映画化もされました。上巻は現実世界の衝撃的な展開から始まり、下巻は怒涛の展開でノンストップ。厳しい世界を生き抜く小学生の姿からは、強いメッセージ性を感じます。大人が読んでも発見が多い作品です。
『レーエンデ国物語』多崎礼
累計発行部数22万部を突破した、人気沸騰の王道ファンタジー。美しい情景描写や人物描写、1巻ごとに100年という時の流れが描かれる壮大な世界観。読むのを躊躇しそうになるほど分厚いですが、読み始めたらあっという間に読み進められてしまいます。
読み始めたら止まらない小説【青春・経済編】
続いて、読み始めたら止まらない青春小説・経済小説を紹介します。
『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈
2024年に本屋大賞を受賞した話題作。滋賀県大津市を舞台に、まっすぐで破天荒な性格の成瀬を取り巻く人々の視点で、物語がテンポ良く進みます。成瀬のパワフルな行動力や言葉に気付かされることもあり、なんとなく日々を過ごすビジネスパーソンにもおすすめです。
『左遷社員池田 リーダーになる〜昨日の会社、今日の仕事、明日の自分〜』鈴木孝博
主人公の池田がリーダーとして成長する姿を描いた痛快ストーリー。会社の具体的な実務を通した場面設定の中で、「会社とは何か、リーダーとは何か」というリーダー論や経営論を学べます。小説でありながらビジネス書。ワクワクしながらサラッと読みきれます。
小説を一気読みしよう!
いかがでしたか? 今回の記事では、ミステリー、恋愛、ファンタジー、経済、青春とさまざまなジャンルから読み始めたら止まらない小説を紹介しました。気になる作品があった人は、ぜひ手に取ってみてくださいね。