第50回衆議院選挙は、きょう27日に投開票日を迎え、投票締切の20時前から各局で選挙特番が編成される。国政選挙では2022年7月の参議院選挙以来となるが、民放各局のキャスターの顔ぶれの変化や、日本シリーズとのW中継という変則的な対応にも注目だ。
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(上段左から時計回りに)『有働Times』『選挙の日』『Live選挙サンデー』『集まれ! 総選挙ライブ』(C)テレビ朝日 (C)TBS (C)フジテレビ (C)テレビ東京
『zero』藤井貴彦がメインに昇格
日本テレビ『zero選挙2024』(19:58～)は、『news zero』月曜キャスターの櫻井翔が12回目の選挙特番。3月で『news zero』を卒業した有働由美子から引き継いでタッグを組むのは、4月より同番組のメインキャスターに就任した藤井貴彦だ。藤井は選挙特番で開票速報を9回連続で担当してきたが、今回は番組のメインキャスターも兼任する形となる。
同局では、デジタル配信も積極的に展開。『news every.』の鈴江奈々アナと森圭介アナがMCを務める『投票誰にする会議 ～みんなの声でつくる衆議院選挙2024～』を公示日の15日からYouTubeで連日配信し、27日(19:50～)に森圭介アナMCの『みんなの声でつくる衆議院選挙2024～開票ライブ～』をCS・日テレNEWS24のほか、ニュースサイト「日テレNEWS NNN」、TVer、Huluなどで配信する。
『選挙ステーション』22時45分で切り上げ
日テレからテレビ朝日の選挙特番に“移籍”したのは、10月から日曜夜に『有働Times』がスタートした有働由美子。テレ朝の選挙特番と言えば、久米宏の『ニュースステーション』時代から続く『選挙ステーション』(19:54～)だが、『報道ステーション』の大越健介と『ワイド!スクランブル』の大下容子のタッグで放送されるこちらは22時45分で切り上げ、『有働Times』とのリレー編成となる。
番組スタートからわずか3回のレギュラー放送を経ての選挙特番は異例だが、日テレでのメインキャスターの経験豊富な有働への信頼がうかがえる。
太田光、“因縁”の石破首相に直撃
TBSは、『Nスタ』の井上貴博アナとホラン千秋が総合司会、『ゴゴスマ』の石井亮次が特別司会、そしてスペシャルキャスターの太田光(爆笑問題)が3回目の参加となる『選挙の日2024 ～私たちの明日「変わる」～』として19時57分から放送予定だったが、プロ野球・日本シリーズ「横浜DeNA×福岡ソフトバンク」の中継が決まり、『決戦!緊急W中継 SMBC日本シリーズ2024×選挙の日』(17:45～)となった。
日本シリーズと選挙特番のW中継と言えば、日本テレビが96年に放送(巨人×オリックスと衆院選特番)した際、番組平均世帯視聴率43.3％(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録したこともあったが、今回はどのような数字が出るのか。また、96年当時は野球中継にL字画面で開票速報を伝えるのが基本スタイルだったが、今回はどのような構成になるのか。
さらに、太田光はかつて、『太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。』(日本テレビ)で現在の石破茂首相と何度も共演してバトルを繰り広げてきた関係。選挙期間中に太田が石破首相に直撃取材を行っており、今回の特番でその様子が放送される予定だ。
