米Notion Labsは10月24日(現地時間)、メールツール「Notionメール」を発表した。また、「フォーム」「レイアウト」の追加、「オートメーション」の強化など、Notionのアップデートを行った。
Notionメールは、今年1月にリリースしたスケジュール管理ツール「Notionカレンダー」に次ぐ新製品になる。Notionメールのサイトにて、早期アクセスの順番待ちリスト登録を受付中であり、正式リリースは2025年の早い時期に予定されている。また、2025年中にモバイルアプリ(iOS、Android)の提供も計画されている。
Notionメールは、スパムから重要なメールまで様々な種類のメールが混在する受信トレイを、AIを活用してシンプルに管理できるようにするもので、Google(Gmail)アカウントと接続して利用することが可能である。
NotionメールのAI統合には、2つの役割がある。1つは、受信トレイを自動的に整理する機能である。従来の高度なメールフィルタリングは設定が難解で手間を要することが多いが、Notionメールではシンプルなプロンプトを使って、メールの整理、アーカイブ、下書き作成などの自動化が可能となる。整理されたメールはNotionのデータベースの「ビュー」と同じように、内容に適した表示で確認できる。
もう1つは、スケジューリング、フォローアップなどの処理をAIに任せる機能である。NotionメールはNotionカレンダーと連携し、カレンダーの予定に基づいてスムーズにスケジュール調整を行うことができる。
「フォーム」の追加により、アンケートやバグ報告などフォームを使った情報収集に別のツールを使う必要がなくなった。Notionでフォームを簡単に作成して共有できる。回答はデータベースに追加され、フィルタリング、並べ替え、分析、アクション実行を一元管理できる。
「レイアウト」を使って、Notionのページを柔軟にカスタマイズできるようになった。プロパティとモジュールをドラッグ&ドロップしてレイアウトを変更し、特定のプロパティの強調やパネルの折りたたみなどを用いて、用途や情報に最適なページを構築できる。
オートメーション機能には2つのアクションが追加された。1つは、NotionとGmailのワークフロー連携。データベースの変更について、Gmail経由のメール通知が可能になった。もう1つは、数式によるオートメーションのカスタマイズで、オートメーション実行時に数式で計算した値を、データベース更新やメッセージ送信などのアクションに反映させることが可能である。
「フォーム」と「レイアウト」は全てのユーザーが無料で利用でき、オートメーション機能はNotionの有料プランで提供される。