1950年に製品化され、今もなお世界中で愛されているハーマンミラー社の大人気チェア「イームズ・シェルチェア」。

ミッドセンチュリー期の名作で、その人気の高さからリプロダクト製品も多数作られていますが、現在Xではこんな発見に大きな注目が集まっています。

鹿児島空港の椅子、イームズのシェルチェアぽいデザインだなって思ったら貴重な本物、オリジナルだった!
這いつくばって椅子の裏確認したから間違いない。
どうも1972年の開港当時からずっと現役で使ってるらしい。
耐久性すごいな!!!
(@FUNA84より引用)

  • (@FUNA84より引用)

ポストの主は「FUNA(@FUNA84)」さん。鹿児島空港内に設置された椅子が「イームズ・シェルチェア」に似ているのが気にかかったというFUNAさん。

確認するために椅子の裏を覗き込んでみたところ……な、なんと! 貴重な本物でオリジナルのシェルチェアだったことが判明!!

  • (@FUNA84より引用)

投稿された写真には、美しいデザインのシェルチェアが連なっていて、椅子の裏側にはデザイナー「CHARLES EAMES」の名前がしっかり刻印されています。

こんな世界的に有名な椅子に座って飛行機を待つなんて、旅行の素敵な思い出のひとつになりますよね♪

鹿児島空港では1972年に開港した当時からずっとこの椅子を現役で使っているとのことで、FUNAさんは「耐久性すごいな!!!」と驚かれています。

このポストは大きな反響を呼び、6万件のいいねを獲得(10月25日時点)。「700だったか800脚導入して、未だ殆ど現役とか。半世紀以上使えるイームズの凄さよ…」「こんど空港を利用するときには、じっくり座り心地を味わってみたいです」「そうなんです ずっとあの椅子なんです。ふるさとの自慢の空港です」「ホンモノ 本物のイームズ見たことないから行きたい、鹿児島空港」「わあああ! かっこいい! 知らんかったぁぁあ!!」など、数々のコメントも寄せられました。

投稿主さんに聞いてみた

大きな話題となった鹿児島空港の「イームズ・シェルチェア」。投稿主のFUNAさんに詳しい話をお聞きしてみました。

ーーもともと家具がお好きなのでしょうか? FUNAさんが思うイームズのシェルチェアの魅力について、改めて教えていただけますでしょうか?

もともと家具は好きでした。特に公共の施設などで何気なく利用される工業デザインに魅力を感じていました。

イームズのシェルチェアは、実は自分でもハーマンミラー社のオリジナルを一脚所有していましてもう20年以上愛用しています。その魅力はデザイン、機能、価格、生産性、耐久性を高次に兼ね備えた製品であることだと思います。

ーー座り心地はいかがでしたでしょうか?

自然に体を預けることができる優れた座り心地だと思います。

昨今流通しているリプロダクト品はポリプロピレン製で腰がなくペラペラとして頼りないのですが、鹿児島空港のシェルチェアはFRP製の正式国内ライセンス生産品で強度としなやかさを両立していて体重をかけると適度にしなりながらもしっかりと身体を受け止めてくれる座り心地です。


「イームズ・シェルチェア」は、鹿児島空港の「国内線ターミナル2階の搭乗ゲート内」か「国内線ターミナル3階の航空展示室」に設置されているそうです。 訪れた際は座り心地をぜひ味わってみたいものですね♪