フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、新宿二丁目のショーパブ「白い部屋」の移転問題に揺れるコンチママ(76)たちを追った『二丁目に生きて 前編 ~コンチママ 56年目の迷い道~』を、27日に放送する。
今や世界でも知られるLGBTQの人たちが集う街・新宿二丁目の代名詞とも言えるのが、56年の歴史を持つショーパブ「白い部屋」。ショータイムではキャストたちが華やかな時間を彩り、訪れる客を楽しませている。半世紀を超えてこの街を見続けてきたのが、名物オーナーのコンチママだ。
2020年から始まったコロナ禍で経営危機に陥った店。それでもコンチママは、店を何とか存続させようと、自らの貯金を取り崩すなど耐え忍んできた。
2022年冬、コロナ禍が落ち着きを見せ始めると客足も徐々に回復。「白い部屋」にかつてのにぎわいが戻ってきた。そんな矢先、コンチママの元に届いた知らせ。それは、「2023年夏までに店を立ち退く必要がある」というものだった。
「白い部屋」の歴史を途絶えさせないためには、新しい移転先を見つけなくてはいけない。だが、コンチママは76歳、再び一から店を立ち上げるには、莫大な費用もかかる。それを実現できる体力、気力はあるのか…揺れる心は弱気に傾き、「引退」の二文字が頭をよぎる。
コンチママは、この街の象徴とも言える「白い部屋」を後継者に託すことを考え始める。歴史あるこの店を継いでくれるのは誰なのか。新たな移転先は見つかるのか。コンチママの迷い道の行方を、松本まりかのナレーションで追っていく。
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