アンファーはこのほど、昨今話題となっている「風呂キャンセル界隈」に着目。長期間入浴しない際の頭皮の状態や頭皮のニオイを計測し、その結果を発表した。
SNSで話題の「風呂キャンセル界隈」とは?
昨今、「〇〇界隈」というワードが注目を集めている。「〇〇界隈」は、特定の趣味やその人の状況を一括りにするワードとして実際にZ世代などの若者を中心に使用されている。
その中でも、特に"風呂キャンセル界隈"というワードが話題となっている。"風呂キャンセル界隈"とは、お風呂に入るのが面倒・苦手などの理由で、"シャワーや入浴をしない"人たちのことを指す。自らを"風呂キャンセル界隈"と称する人々が一定数存在する中で、SNSにてフケや痒みなどの頭皮トラブルを告白する人もいる。そこで今回、長期間入浴しない際の頭皮の状態を計測した。
フケや湿疹赤く炎症がみられるなど、頭皮環境が悪化
デジタルマイクロスコープやカウンセリングマイクロスコープ、臭気計測器で、"風呂キャンセル"後の頭皮の状態を様々な観点で測定。日を重ねるごとに、徐々に頭皮にフケや湿疹が発生し、脂ぎった頭皮になることがわかった。
1日目は赤みやフケなどが無く、毛穴も詰まっていない。
2日目になると頭皮が脂っぽくなり、汚れが溜まり、フケが発生し始める。「ヘアオイルを沢山使用した時のように髪が重くなった」(本人コメント)
風呂キャンセル3日目。2日目と同じくフケが見られた。痒みにより掻いた跡が、赤く炎症を起こしている。「頭皮臭も増し、他人にニオイがバレないか気になるようになった」(本人コメント)
赤みや湿疹を表す「敏感度」が清潔な頭皮の約1.4倍に
計測した結果、"風呂キャンセル"3日後の頭皮は、赤みや湿疹の量を示す「敏感度」が、清潔な頭皮の約1.4倍という結果となった。
ニオイの強さは"1日履いた靴下"の約2倍
様々なアイテムのニオイの強さと比較したところ、"風呂キャンセル3日後の頭皮"が"1日履いた靴下"の2倍ニオイが強いことが発覚した。また、頭皮臭が「1日履いた靴下」や「サナギ(釣り餌)」、「クサヤ」より臭気数値が高く、ニオイが強いこともわかった。
"風呂キャンセル"が引き起こす頭皮トラブルとは?
毎日の洗髪を怠ると、頭皮に汚れが蓄積し、細菌が繁殖しやすくなる。細菌が繁殖することで頭皮に炎症が生じると、かゆみやフケ、抜け毛といった頭皮トラブルを引き起こす。
通常、皮脂の分泌が多い頭皮では、マラセチアというカビの菌が増殖し、「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)」になる恐れがあるが、秋冬は頭皮の乾燥にも注意が必要。頭皮が乾燥することによって"フケ"や"痒み"が発生し、抜け毛などの頭皮トラブルも増えてしまう。これから寒さが増していくこともあり、発汗量が減ることや、寒い浴室に行くのが億劫になるなどで、週に何日かはお風呂に入らない人々が増えるかもしれないが、適度な入浴は頭皮の保湿にも寄与する。
"風呂キャンセル"が引き起こす頭皮トラブルの対策とは?
Dクリニック東京の小山太郎院長は、"風呂キャンセル"時の頭皮トラブルの対策方法について、以下のようにコメントしている。
「もちろん毎日の洗髪は頭皮を清潔に保ち、頭皮のかゆみや抜け毛の予防をするのに重要です。しかし、この時期の入浴やシャワーが苦手という方には、頭皮の皮脂や汚れを吸着させる効果を持つドライシャンプーを使用し、あわせて頭皮の清潔を保つために枕カバーを頻繁に交換することをお勧めします。またバランスの取れた食事や、サプリメントでビタミンやミネラルを十分に摂取するなどして健やかな頭皮を目指しましょう」。