アクトインディは10月23日、チャイルドシートの使用状況についての調査結果を発表した。調査は2024年10月7日~10月16日、同社が運営する「いこーよ」及びいこーよアプリを利用したユーザー347名を対象にインターネットで行われた。
子育て世代の車の保有率は86%
まず、子育て世代の車の保有について聞いた。「保有している」が86%で、多くの家族が車を保有し、利用している。
赤ちゃん世代では新生児期から使えるチャイルドシート型が人気
車を保有しているという人に、チャイルドシートの使用について尋ねた。まず、0~1歳の子どもに現在ベビーシート(赤ちゃんを横にして寝かせた姿勢で乗せられる、車の座席に装着するカゴ型のシート)を使用しているかを聞いたところ、「新生児から使えるチャイルドシートタイプ」を使用している人が85%、「キャリータイプのベビーシート」が10%という結果となった。 チャイルドシートタイプは生後まもなくから幼児期まで比較的長い期間で使用できるのが、人気の理由と考えられる。
幼児期ではチャイルドシート派が圧倒的多数、ブースターシート使用は4歳から増加傾向
次に、2歳から6歳未満の子どもがいる家庭に、チャイルドシートもしくはジュニアシート、ブースターシートを使用しているかを尋ねた。(ブースターシートとは、車の座席に設置する、座面を高くするための背もたれのないシートを指す)
「チャイルドシートやジュニアシートを使用」が68%、「ブースターシートを使用」が29%となった。幼児期では、背もたれまであるチャイルドシートやジュニアシートを使用している人が大多数だった。
年齢別にみると、2歳では、ほとんどの人がチャイルドシート(ジュニアシート)を使用しており、3歳でもチャイルドシート(ジュニアシート)派が多数だった。 4歳になるとブースターシート使用の割合が約4割近くまで増えている。4歳ごろから、子どもの身長や体格などに応じて、ブースターシートに移行する人が少しずつ増加するからと思われる。
義務ではなくなる6歳以上では「使用していない」が約3割
6歳以上になるとチャイルドシートの使用義務はなくなるが、身長150センチ未満であれば着用が推奨されている。6歳以上の使用状況はどうなのか。
「チャイルドシートやジュニアシートを使用」が43%、「ブースターシートを使用」が27%、そして「使用していない」という回答が30%だった。
高学年や身長が140センチ近くになると着用率は低め
年齢別に見ると、小学校低学年の6~8歳では、チャイルドシート(ジュニアシート)を使用している子どもは49%、ブースターシートの使用が29%だった。約80%の子どもが何かしらの補助装置を使用していたが、一方で「使用していない」という子どもも20%ほど見られた。小学校高学年の9~11歳では、身長150センチ未満でも「使用していない」という割合が約40%まで増加している。12歳以上は参考値となるが、使用していないという人が半数を超えた。
身長別で見たところ、120センチ未満では、チャイルドシートやジュニアシートの使用が54%、ブースターシートの使用が35%で、合わせると約90%の人が補助装置を使用していることがわかる。
一方で、120~130センチ未満になると「使用していない」が22%。130~140センチ未満になると「使用していない」が37%まで増加している。そして、140センチ以上になると「使用していない」という割合は半数以上の62%まで大幅に増加していた。
150センチ未満はチャイルドシートの着用が推奨となっているが、小学校高学年以上や身長が140センチ近くになると、チャイルドシート(補助装置)を使用している人は少数になることがわかった。
6歳以上で身長150センチ未満の子どもがいて、チャイルドシートやジュニアシート、ブースターシートを使用していないという人に、その理由を聞いたところ、「法的に問題ないから」「サイズアウトした」「シートベルトで十分」などの声が寄せられた。