新千歳空港駅~札幌駅・小樽駅間を結ぶJR北海道の「快速エアポート」。札幌から小樽へ向かう車窓で広がる美しい海の景色は、北海道民にとっては見慣れた光景かもしれませんが、実は観光客にとっては心を奪われる瞬間なのです。

先日、SNS上でもこの光景についての投稿が話題となっていました。

札幌から小樽へ向かう快速エアポートの中で海が見えると外国人観光客が一斉にカメラを向けます。
見慣れてる風景だけど真似してみた(笑)
(@kotton105910)より引用

  • 提供:しょーこ@札幌クリップ(@kotton105910)さん

この投稿には、「やっぱ! 海ギリギリ観える 右側の席がプレミアですよね! 石狩湾の半円形や対岸の増毛連峰は世界の人々が興味湧く絶景! ですよね」「銭函~朝里あたりでしょうか 張碓の付近はモロ海岸線…ってか昔、海水浴場あったくらいですものね」「冬も見ごたえある区間なんだよねここ」「確かに、暑寒別岳の方まで見えると気持ち良いですよね」など、同じ思いを持つ読者からコメントが寄せられています。

また「私も通学時期やったわ。その区間が好きだった。だから絶対にその側を取り行き帰り癒されて帰ってた。隣に人が来てうるさいと萎えたけど。大好きな区間です」「海側に座るとカメラを向けられるので、反対側に座ります」「JRの座席のタイプと、席の位置によっては、海の上を走ってる感覚に陥る」など、座る場所が大事だと明かす読者も。

さらには、「ちなみに冬になると、雪降ってるのに波に乗っているサーファーが見られる時がありますが、その時は車内がちょっと騒然となります」「まぁ、これだけ海に近いから天気が悪いと張碓の辺りで線路に海水がかかって運行不可になるんだよ~って言ってたなぁ」など、冬にだけ起こるハプニングを紹介する声もあります。

海岸線沿いを列車で移動しながら眺める風景は、北海道の自然の雄大さを感じさせ、誰もが一度は体験したい特別な瞬間なのかもしれませんね。

大通公園もすごい

しょーこさんに、「道民には見慣れた場所だけど、観光客が注目するスポット」は他にあるのか尋ねました。

――他にこうした場所はあるでしょうか。

しょーこさん:大通公園をはじめとした、札幌の豊かな自然は多くの観光客を魅了しているでしょうね。大通公園には92種類、約4,700本の木々が彩っていて、加えて冬は雪が降るので都市部でも四季が楽しめる点が魅力ではないでしょうか。

大通公園は札幌の中心部を東西に貫く、長さ約1.5Km、面積約7.8ha(ヘクタール)の特殊公園です。

1871(明治4年)、中心部を北の官庁街と南の住宅・商業街とに分ける大規模な火防線がつくられました。これが大通公園のはじまりです。
出典:札幌市公園緑化協会「大通公園の歴史と植物より」

初夏の訪れを告げるライラックまつり、YOSAKOIソーラン祭り、雪まつりやホワイトイルミネーションなど、四季折々でのイベントも公園の醍醐味の一つでしょうか。

ぜひ、皆さんも自分だけの特別な場所を見つけてみてください。

なお、快速エアポートの車窓からの風景ですが、「仕方ないこととは思うんだけど 『出来ればもう少し窓を綺麗にしてくれると良いのになぁ』ってよく案内してると言われます」「銭函からの海の景色。すてきな景色が広がっているのですが、列車の窓が汚い事が多いのが残念です……」という声もあります。

自然豊かな北海道だけに、汚れが付着するのは避けれないのでしょうが、撮影する時には注意したほうがよさそうですよ。