Arm Holdingsは、Qualcommに対してライセンスの取り消しを予告したようだ。米Bloombergなどが報じている。
Qualcommは同社製チップのアーキテクチャや命令セットにArmの技術を用いており、今回このライセンス供与の取り消しが予告されたという内容。もし実施されれば、スマートフォン向けのSnapdragon 8 EliteからCopilot+ PC向けのSnapdragon X Elite / Plusまで、幅広く影響を受けるとみられる。
取り消し予告の背景にはQualcommのNuvia買収と、そのNuviaが保有していた製品をArmの同意なしに継承したことが問題になっているようだ。PC向けの現行プロセッサであるSnapdragon X EliteにはCPUアーキテクチャとしてNuviaのOryonが採用されているが、これはもともとNuviaが開発したもの。Oryonの開発にはArmのライセンスを用いており、買収による継承をArmは承服していない……という経緯になっている。
Qualcommは報道に際してコメントしており、反競争的であるという主張で12月の裁判を戦う姿勢を見せている。