10月下旬になっても北陸や近畿では30℃を超え、記録的に遅い真夏日になっています。

街では秋服が売れず、もう冬服が棚に並び始めてしまい、売れなかった秋服がそのままセールしているのも見かけました。

僕が大阪城公園でいつも観測している金木犀もうまく開花せず、香りがわずかなまま散り始めていました。

この異常な暑さや雨は日本だけではなく、ヨーロッパの気象機関によると、今年の世界平均気温は、過去最高だった昨年を上回って観測史上1位を更新する見通しだということです。

いま地球で何が起こっているのでしょうか。

日本、アメリカ、ヨーロッパの中緯度の上空は偏西風が吹いていて、北へ南へ蛇行しており、中緯度へ北から冷たい空気を運んだり、南から暖かい空気を運んだりしています。この偏西風が全体的に例年より北へと吹いているため、北からの冷たい空気が入りづらくなっています。

中緯度は地上から8000m付近まで暖かい空気に覆われ続けている状況です。

10月終わりになってもまだ夏の太平洋高気圧が日本列島を覆っています。これは気象キャスター人生で初めてみる状況です。

この気候変動は、最新の科学では、自然の変動に加え、産業革命以来の温室効果ガス増加が影響していると考えられています。

今後まだ何年も異常気象は続く可能性があり、より酷くなることもあるでしょう。

近年の異様な気温の高さを実感するなら、気候変動の対策も世界中の国々が一体となって真剣に考えなければなりません。

目先の話しに戻ると、

11月になってもまだ気温は平年より高めでゆっくりと季節が進んでいく見込みです。

12月、1月は平年並みの気温の予想となっていて、急に冬の寒さとなる日もありそうです。

となると、秋は・・?!

11月だけ?!

12月になるともう冬・・

気候変動によって、日本が亜熱帯化していて、夏が長く、春と秋が短くなってきています。

それが今年は顕著に出ていると肌感覚で感じられます。紅葉の色づき具合が心配ですね。紅葉の話題は、来月の最新情報でお伝えします。