MMD研究所はこのほど、9月19日~9月22日に実施した「WEBTOON(ウェブトウーン)利用者に関する調査」の結果を公表した。コミックアプリ・サービス利用者のうち43.4%がWEBTOONの閲覧をしたことがあり、10代~30代は「LINEマンガ」、30代~60代は「ピッコマ」を読んだ経験があることがわかった。
このレポートは、予備調査では15~69歳の男女15,000人、本調査ではWEBTOON閲覧経験者311人を対象に、WEBTOONの利用に関して行った調査の結果に基づく。
15歳~69歳の15,000人のうち、スマホ/タブレット/PCを所有する14,476人を対象に調査した結果、コミックアプリやサービスを利用したことがある人は38.2%となり、2022年の調査より4.4ポイント増えている。
年代別でみると利用経験があるのは10代で61.3%と最も多く、次いで20代が52.0%、30代が51.3%と、30代までは半数以上がコミックアプリ・サービスを利用した経験があることがわかった。
続いて、コミックアプリ・サービスを利用したことがある5,527人に対し、読んだことのあるサービスを調査した結果、最も多かったのは「ピッコマ」で40.7%、次に「LINEマンガ」が40.2%、「少年ジャンプ+」が27.4%。年代別では、10代~30代は「LINEマンガ」の利用割合が最も高く、40代~60代では「ピッコマ」が最も多いことがわかった。
コミックアプリ・サービスを利用したことがある5,527人に対し、WEBTOONの閲覧経験について尋ねたところ、43.4%がWEBTOONを閲覧したことがあると回答した。年代別では、WEBTOONの閲覧経験が最も多いのは20代で49.2%、次いで30代が48.4%、40代が41.1%、10代が40.2%と、40代までの閲覧経験者は4割を超えていえる。50代~60代でも4割近くが閲覧経験があり、年代問わず閲覧されていることがわかった。
次に、WEBTOONを閲覧したことがある2,398人に対し、読んだことがあるコミックアプリ・サービスを調査したところ、「ピッコマ」で35.0%で最多。次いで「LINEマンガ」が32.4%、「めちゃコミック」が14.5%であった。年代別では、10代~20代は「LINEマンガ」、30代は「LINEマンガ」と「ピッコマ」、40代~60代では「ピッコマ」の利用割合が最も高い。
また、予備調査で抽出したWEBTOON閲覧経験者311人に対し、2024年にWEBTOONの閲覧に費用を支払ったことがあるかを尋ねると、59.8%が「支払ったことがある」と回答した。その支払い総額は、「1,000円~2,000円未満」が21.0%で最も多く、次に「500円~1,000円未満」が17.2%、「2,000円~3,000円未満」が11.3%であった。
購入のきっかけについては、「アプリ上の広告で見た作品が気になったから」が24.7%で最多。次いで「縦読みマンガなど電子版でしか読めない作品があったから」が22.6%、「紙だと置き場所に困るため電子コミックサービスで保管したいから」が22.0%であった。
WEBTOON閲覧経験者311人に対し、国産WEBTOON(日本人作家)の作品数について聞くと、「増えたと思う」が16.4%、「やや増えたと思う」が40.2%で、合わせて56.6%が「増えた」と感じていることがわかった。