パナソニックは10月18日、「防犯意識」に関する全国調査の結果を発表した。調査は2024年9月20日~9月25日、20代~60代の男女4,700人を対象にインターネットで行われた。

  • 全国防犯意識調査2024

防犯について「しっかり対策をしている」県1位は「奈良県」

「現在、防犯対策はしていますか?」と聞いたところ、「しっかり対策している」「少し対策をしている」を合わせると69.1%で約7割の人が防犯対策をしていることがわかった。「しっかり対策をしている」と回答した人が一番多かったのは「奈良県」で24.0%。次いで「東京都」が23.0%、「京都府」が22.0%という結果となり、三大都市圏は防犯の意識が高い傾向にあることがわかった。

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防犯対策を「しようと思ったことがない」と回答した割合が多かった県は?

続いて「自宅の防犯対策をしようと思ったことがありますか?」と聞いたところ、「ある」と回答した人は全体で77.2%という結果となり、「ない」を選んだ人は22.8%となった。「ない」を選んだ人を県別でみると、「熊本県」、「沖縄県」、「千葉県」でそれぞれ31.0%の人が「防犯対策をしようと思ったことがない」と回答した。しかし、「沖縄県」の人口10万人当たりの刑法犯認知件数を見ると2023年には約620件発生している。これは九州・沖縄エリアで福岡県に次いで2番目に多く、防犯対策の必要性が高いエリアであることから、防犯意識と実態のギャップがあることが明らかになった。

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治安が良いと感じている県1位は「秋田県」

「都会に比べて今住んでいるエリアは治安が良く安心して暮らせるエリアだと感じますか?」と聞いたところ、「感じる」が34.8%、「少し感じる」が49.3%となり、地方に暮らしている人の8割以上が都会に比べて今住んでいるエリアの治安が良いと感じていることがわかった。都会よりも治安が良いと感じている人が最も多いのは「秋田県」で49.0%、次いで「島根県」は44.0%、「宮城県」は43.0%という結果となった。しかし、「宮城県」の人口10万人当たりの刑法犯認知件数は511件発生しており、北海道・東北エリアにおいてトップという現状。ここでも意識と実態の差が浮き彫りとなる結果となった。

  • 都会に比べて今住んでいるエリアは治安が良く安心して暮らせるエリアだと感じますか?

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地方は近隣住民との密接な関係性から防犯に対する意識も低い傾向

「防犯対策をしない理由は何ですか?」と聞いたところ、半数以上の人が「どんな対策をしてよいのかわからないから」と回答し、防犯対策として具体的に何を取り入れたら良いかに悩んでいる人が多いことがうかがえる。さらに、理由の中には「近所の方の目があるので防犯の必要性を感じていないから」と回答した人が12.7%いた。この回答が1番多かったのは「沖縄県」で26.7%、次いで「広島県」で25.0%、「岩手県」で23.5%という結果に。地方エリアは近隣住民同士の密接な関係性があることから、防犯に対する意識も都心部に比べると低い傾向にあることがうかがえる。

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2人に1人が不審な電話や詐欺電話がかかってきた経験あり

「過去3年間で、自宅や携帯電話に不審な電話や詐欺電話がかかってきたことがありますか?」と聞いたところ、55.3%の人が「ある」と回答し、2人に1人が不審な電話や詐欺電話がかかってきた経験があることが明らかになった。特に多かったのは「新潟県」で71.1%、次いで「山梨県」で69.0%、「島根県」で65.0%という結果から、不審な電話や詐欺電話は全国どこでも、誰にでもかかってくる可能性が高いことがうかがえる。

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