メルペイは10月17日、クレジットカード「メルカード」において、「メルカリ」での買い物で利用できる分割手数料0円の「2回払い」の提供を開始した。
メルカードでは、3回、5回、6回、10回、12回、18回、24回までの分割払いが可能となっていた。手数料は実質年率15% だが、今回、追加の手数料がかからず分割できる2回払いが追加された。
これまでの「1回払い(翌月払い)」、毎月定額で支払う「定額払い」に「分割払い」が加わり、その中でも「分割手数料0円の2回払い」が追加されたことにより、これまで以上に分割払いを気軽に、負担なく使え、さらに柔軟な支払い方法を利用できるようになった。
分割払い利用方法
分割払いは、メルカリの商品購入手続き画面で支払い方法から「分割払い」を選び、支払い回数を選択することで利用できる。なお、「メルカリShops」、街のお店・ネットショップでは分割払いは利用できない。また、分割払いを利用するには、メルカードで税込300円以上(1決済あたり)買い物をする必要がある。
手数料を含めた月ごとの実質負担額や最終的な総額を確認後に購入ができ、購入後も利用状況をメルカリアプリから確認できるため、支出管理が行いやすくなっている。また、通常のメルカード利用と同様に、メルカリの買い物でのポイント還元(最大4%)も適用となる。
後払い決済・BNPLの動向
メルペイが2024年10月2日~10月3日、18~59歳の男女800名を対象に行った調査によると、直近1年間を振り返って、後払い決済サービスを利用したことがある人は31.5%で、約3人に1人以上が利用したことがあることがわかった。
また、月間の平均利用金額は1万円未満が61.5%と最多となるが、2021年に実施したメルペイの調査と比較すると、1万円以上の利用割合がすべて増加しており、より幅広い価格帯で使われるようになったことがわかった。
分割払いの動向
分割払いについても調査すると、利用率は17.9%となった。利用理由には「単月の支払金額を減らして、無理なく購入できる」「大きな支出を心理的に和らげるため」があがり、経済的にも心理的にも無理なく購入できる選択肢として利用されていることが伺える。
さらに、分割払い利用者に絞って、その消費傾向に着目すると、「新品購入時にリセールバリューを考えたことがあるか」については、分割払い利用者が47.6%と約半数がリセールバリューを考えていると回答し、分割払い非利用者(14.6%)の3倍以上の差があることが明らかになった。
このように、リセールバリューを考えつつ、必要な時だけモノを利用し、利用し終わったら売るというレンタル的な消費行動はメルカリにおいても顕在化してきている。