星野リゾートが運営する岐阜県奥飛騨温泉郷の温泉旅館「界 奥飛騨」(岐阜県高山市)は12月7日より、雪の宿を照らす和のライトアップイベント「飛騨玉の雪明り」を開催する。

  • 界 奥飛騨「飛騨玉の雪明り」開催

岐阜県は、豪雪エリアとして知られる場所が各地にあるが、「奥飛騨温泉郷」もその1つ。雪化粧の名峰を見上げたり、雪が降る中で温かいお風呂に身を委ねたり、この時期にしか味わえない楽しみが数多くある。そこで、界 奥飛騨では、温かな足湯が楽しめる館内の中庭で、雪深くなる冬の夜に楽しみを添えるライトアップを、期間限定で毎日開催する。

  • 足湯

オリジナルデザインの和照明「飛騨玉(ひだたま)」がほんのり輝く

中庭を照らす照明は、この地域の風景や特有文化からヒントを得たオリジナルデザインの和照明「飛騨玉」。奥飛騨の冬の美しさを引き立てるアイテムとして誕生した。ポイントは、電球の傘部分の形状が三角になっているところ。このデザインには、山の輪郭としての三角と、豪雪エリアならではの合掌造りを思わせる茅ぶき屋根の形の両方の意味を持たせている。また、三角の傘の内側にほどこされた「紅色」は、日本三大美祭りとして名高い「高山祭」や、地元の伝統工芸「飛騨春慶」、お土産として人気の「さるぼぼ」でもよく使用される色。宿が位置する高山市は、面積の92%を山林が占め、山林資源の保有では日本トップクラス。そんな山々と雪深さ、そして文化からインスピレーションを受けたデザインとなっている。古くから受け継がれた温泉街の夜の情緒に、溶け込みつつ、新たな見どころとしてほんのり輝く。

雪と木が織りなすアートオブジェ

中庭の中央には、地元の飛騨の広葉樹の活用と地域活性化に取り組む「株式会社飛騨の森でクマは踊る」が手掛けたアートオブジェを設置する。飛騨高山で発展した木工技術「曲木(まげき)」の技巧が凝らされた作品。全体に施された細い線のようなデザインは、木々を積雪から守る「雪吊り(ゆきづり)」の情景から発想された。また、アートオブジェが重なり合うと連なった山の稜線のようなシルエットが浮かび上がるしかけに。アートオブジェにうっすらと雪が積もると、月明りで白く反射して、雪の世界に、幻想的な存在として浮かびあがる。

  • アートオブジェ

開催期間は2024年12月7日~2025年3月23日。時間は16:00~深夜0:00(22:00~ドリンク提供)、毎日開催する。(天候により、開催内容を変更する場合がある) 予約は不要。