6月に公開された藤本タツキ氏原作、押山清高氏監督のアニメ映画『ルックバック』が、11月8日よりPrime Videoにて240以上の国や地域で世界独占配信される。

  • Prime Videoでの配信に向けて押山清高監督が描き下ろしたキービジュアル

映画『ルックバック』は、『チェンソーマン』や『ファイアパンチ』などで知られる漫画家の藤本タツキ氏が、2021年に「少年ジャンプ+」で発表した読み切り漫画『ルックバック』を劇場アニメ化した作品。

学年新聞で4コマ漫画を連載し、クラスメートから絶賛を受けている小学4年生の藤野が、ある日突然先生から、不登校の同級生である京本の4コマ漫画を掲載したいと告げられることで始まるストーリー。漫画で繋がった2人の成長を追いながら、ある日起きた衝撃的な出来事を描く。

6月に劇場公開されると、当初全国約120館という中規模スタートにもかかわらず2週連続興行収入第1位を記録、公開館数も増え続け興行収入20億円(10月7日時点)を突破するヒット作となった。

監督・脚本・キャラクターデザインを、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』や『借りぐらしのアリエッティ』、『風立ちぬ』などに主要スタッフとして携わってきた押山清高氏。主人公の藤野役を河合優実、京本役を吉田美月喜が演じた。

押山清高氏コメント

「映画『ルックバック』は、藤本タツキさんの原作マンガが持つ力強い物語に、私自身の視点を加えて映画として描いた作品です。58分という短い映画ですが、多くの方が劇場に何度も足を運んでくださり本当に驚いています。今回の世界配信により、劇場に来られなかった方やさらに多くの方に映画を届けられることを嬉しく思います。配信で繰り返しご覧いただけることで、様々な視点からじっくりと映画を鑑賞していただけるのではないかと思います。ぜひ、映画の細部に忍ばせた様々なイースター・エッグも探してみてください。アニメーション映画が持つ絵の力を通じて、その魅力が少しでも伝わることを願っています。」

藤本タツキ氏コメント

「映画ルックバックは企画時、原作をそのまま映像化すると短編になってしまい、オリジナル要素を30~40分入れないと商業的作品として成立しないと言われていました。公開できる劇場がかなり狭まるし、アメリカではそもそも60分弱の映画だと映画館で上映できないかららしいです。それを現在の形のまま、このクオリティで公開できたのは押山清高監督の判断のおかげです。僕が漫画版で拙くてできなかった、伝わりづらかった表現が映画ではわかりやすく、より生き生きとなっていたのには本当に驚きました。あと、haruka nakamuraさんの劇伴も、もうこれしか考えられないくらい合っています。お二人のおかげです。ありがとうございました! 劇場に足を運んでくれた人達もありがとうございました! Prime Videoで見る人も凄いアニメーションなので、できるだけ大きい画面で見て欲しいです! よろしくお願いいたします!」

(c)藤本タツキ/集英社 (c)2024「ルックバック」製作委員会