高校でプロ野球3球団からドラフト指名提案を受け、大学野球では外野手として活躍するなど、幼少期から野球一筋のキャリアを歩んできた加藤真浩(かとう・まひろ)さん。大学4年生になったいま、総合商社や大手通信会社などから複数の内定を得たものの、最終的には「買取大吉」を運営するエンパワーへの入社を決意した。
なぜ加藤さんはプロ野球選手としての華々しい生活でもなく、大手企業での安定した生活でもなく、「エンパワー」を選んだのか。内定式に出席した加藤さんに話を聞いた。
プロ野球選手ではなく、就職を選択するまで
――加藤さんの野球キャリアを教えてください。
小学校3年生から野球を始めて、主にセンターやレフトを守っていました。"日本代表"にも選ばれて台湾遠征なども経験しましたね。中学生のときには「オール枚方ボーイズ」というチームで関西ナンバーワンにもなっています。
――中学の時点で既に華々しい活躍をされていたのですね。
おかげさまで高校はスカウトをいただき、埼玉栄高校に入学しました。「当然、1年生からレギュラーやろ!」と自信満々で乗り込んだのですが……人生は甘くないですね(笑)。関東と関西ではプレーの仕方も声の掛け方も違うし、かなり苦労しましたが、そのぶん人としても野球選手としても成長できたと思います。
高3時はもちろん甲子園を目指していましたが、新型コロナウイルスが流行し甲子園そのものが中止になってしまいました。
ーーそれは残念でしたね。でも、プロからお声がかかったんですよね?
プロ野球3球団からドラフト指名の提案を頂きました。大学進学かプロへ進むかで迷ったのですが、最終的には近畿大学に進学し、そこで野球を続けることに決めました。迷った時点でプロ入りは難しかったのではないかと思いますし、怪我が怖かったというのもありました。
――怪我、ですか?
スポーツに怪我は付き物で、僕自身も実際にデッドボールで耳がちぎれかけたり、練習のしすぎで圧迫骨折したりしています。もしプロで活躍できたとしても、大きな怪我をしてしまえばそこでいきなりキャリアが途絶えてしまうかもしれないので……。
――だから就職の道を選んだ、と。
野球はとてもハングリーな世界で、常に成績が数字で測られます。僕は野球のそういうところも好きだったので、「野球と同じくハングリーで、数字が問われる世界って他に何があるんだろう」と考えた結果、就職して、営業の仕事に就きたいと思うようになりました。
――大学野球でも大活躍の加藤さんにとって、就職活動はいかがでしたか?
高校卒業のときにプロ野球を断ってからは、大学を卒業してプロ野球選手より稼ぎたいと思うようになりました。
野球においては、ずっとハングリーな世界に身を置いていたので、「社会人になっても、目の色を変えて戦っていきたい」と思いました。自分がどこまで通用するのか試してみたいんです。
――就活中は他にどのような企業にエントリーしてきたのですか?
常に集団の中心で生きてきたので、企業選びも"超・有名企業"ばかりにチャレンジしました。おかげさまで、売上トップクラスの総合商社、飲料メーカー、通信事業社、不動産会社など10社近くの内定を頂きました。
――そんな中、なぜエンパワーに興味を持ったのですか?
もともとリユース業界には興味がありました。景気に左右されないという強みがありますし、地元・京都でたくさんのインバウンドの方々がブランド品や高級酒を購入するのを見て、リユース業界はこれからますます注目されていくと肌で感じていました。
でも、なんとなくのノリで会社説明会に行きました。行く気はないけど興味はある(笑)という感じで。
超・有名企業の内定を辞退し「エンパワー」に決めた理由は?
――なぜ超・有名企業の内定を断ったのですか?
周囲の友人たちは大手に内定したら入社を決めていました。僕も初めはそうしようと思ったのですが、なんとなく違和感がありました。「安定している企業で本当に成長できるのかな?」という違和感ですね。
社会人として働くにあたって『会社名を見られるのではなく、"かとうまひろ"という名前で選んで仕事をしてもらいたい』と強く思いました。自分の成長により企業を成長させることができる環境を求めていました。一度きりの人生、社会に"かとうまひろ"による影響力を持ちたいと。
そう思い、既に成長はしていますが、リユース業界そのものをプロデュースしていける企業だと確信したエンパワーに内定を頂き入社を決意しました。
僕は、父が大切にしていた「人生の財は友なり」という言葉が好きです。お金や家族も大事だけど、縁や義理人情もすごく大切だと思っているんです。エンパワーは、すごく縁や義理人情を大切にしている会社ですから、最終的にはそこに惹かれて選びました。
――なるほど、「縁」や「義理人情」が大事だと考えているのですね。
野球は9人で戦うスポーツだと思われがちですが違います。ベンチで支えてくれる仲間、日頃から後押ししてくれる家族、お弁当を作ってくれるお母さん、車で練習場まで送ってくれるお父さん、応援にきてくれる方……。こういう何百、何千、何万という人たちと一緒になって戦うスポーツが野球なので、やっぱり義理や人情は欠かせないと思います。
そうした勝利へと向かう義理と人情を大事にする風土が、エンパワーにはあると思いました。この会社なら、世界のリユース業界を創り上げられると感じています。
数字を積み上げて、早く会社に貢献したい
――本日は内定式でしたが、エンパワーの社員さんたちの印象はどうですか?
キラキラしていました(笑)。若い社員の意見もどんどん取り入れて新しい風を吹かせていく会社だと聞いたので、僕も早く貢献できるようになりたいですし、すごく刺激をもらえました。増井社長や役員のみなさんの姿を見て、僕も早くあの位置にいけるよう頑張りたいなと思いました。
――気合い十分ですね! やはりエンパワーの役員クラスのみなさんに憧れますか?
やっぱり憧れます。役員の方の中にも、大手不動産・金融機関の内定を蹴って当時駆け出しの企業に入社し、結果を出してエンパワーの役員へと転身された方がいらっしゃいます。その役員の方がおっしゃっていて印象に残っているのが「企業の名前ではなく、僕の名前で勝負したかった」という言葉です。まさに僕の理想的なロールモデルで、このような上司がいるエンパワーを選び、本当によかったと思っています。
――入社後はどんな社会人になりたいと考えていますか?
誰からも信頼され、尊敬されるような社会人になりたいですね。まずは3~5年くらいかけてしっかり下積みをして、確かな営業スキルを養いたいと思っています。
辛気臭い話になってしまいますが、実は最近父が亡くなったんです。今は母が京都の実家でひとりで暮らしているので、たくさん働いて、結果を出して、なるべく早くエンパワーの役員クラスになって、母に楽をさせてあげたいですね。