毛利探偵事務所に、自宅マンションに中傷ビラが貼られるようになった真壁五月が依頼に来る。マンションで張り込みをしていた毛利小五郎は、不審な若い男を取り押さえるが……。数日後、高級マンションの一室で遺体が発見された。被害者の堂場諒一は、周りの評判が悪い人物。匿名の電話によって、容疑者として五月が警察に呼び出される。五月はアリバイを主張するが、一緒に居たはずの弟は「誰にも会っていない」と言い出し……というストーリー。
中傷ビラの犯人は、昔から素行が悪い五月の弟。五月に金を借りようとして断られたことを逆恨みして、ビラを貼り始めたのだった。こちらに関しては、五月の要望で「二度と迷惑をかけない」と念書を書かせて一段落した。
その後、五月が殺害事件の容疑者として警察に呼び出されてしまう。数年前、五月の恋人を車で撥ねて命を奪ったのが、今回の被害者・堂場だったのだ。「弟に会っていた」という五月の言葉を確認するために弟も呼ばれるが、一悶着あったせいか一向にアリバイを証言してくれない。コナンと小五郎は五月のアリバイを立証するため、弟が入ったはずの店を探し始める。
警察や借金取りなど様々な人が振り回された今回の事件は、最終的に五月が犯人だったと分かる。偶然、堂場の現在の様子を知り、怒りが抑えられなくなっていた五月。そんな時、弟による嫌がらせが始まった。弟に対する積もり積もった不満も爆発したことで、堂場を殺害し、弟を犯人に仕立て上げることで、二人を一気に自分の前から排除することにしたのだ。
SNS上では「姉、怖すぎ」「実の弟を犯人にするとかヤバい」「どっちもどっちの姉弟」「弟、あれだけやっといて自覚なさそう」「別の所から借りて借金返してるのマジか……」と様々な感想が見られた。
世の中に存在する、すべての兄弟姉妹の仲が良いわけではない。視聴者も立場によって様々な思いがあったようだ。
【文：山田 奈央】