英語の資格というと、まず真っ先に「TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)」を思い浮かべる人は多いだろう。TOEIC L&Rは、「聞く」「読む」英語力を測るためのテスト。社会人ならキャリアアップや海外赴任、学生なら就職活動や入学試験などに活用されている。
今回は、そんな同テストについて、10代〜60代のマイナビニュース会員701名を対象に、インターネットによるアンケートを実施した(期間: 2024年9月26日)。
■TOEICを受検するのはどんな人?
はじめに、TOEIC L&Rの受検有無について尋ねたところ、受検経験がある人は39.1%と約4割いた。
以降、TOEIC L&Rの受検経験者を対象に質問。現在の年収を尋ねると、最も多かったのは「300万円未満」(23.4%)だった。次いで、「300〜400万円未満」(16.1%)、「400〜500万円未満」(12.8%)となった。
続いて、現在のTOEIC L&Rのスコアを尋ねると、「600点台」(20.4%)がトップに。次に多かったのは「400点台」(18.6%)、その次は「700点台」(15.0%)だった。なお、「900点台」は1.8%、「満点(990点)」は1.1%とごく少数という結果に。
目標のスコアを尋ねると、最も多い回答は「800点以上」(17.2%)、次いで「700点以上」(16.4%)、「600点以上」(15.0%)と続いた。スコアが高くなるほど、目標とする人も多くなる傾向がみられた。
次いで、TOEIC L&Rを受検した目的を尋ねたところ、「仕事で英語が必要なため」(43.4%)が最も多く、「昇進や就職、転職で有利だから」(40.1%)がこれに続いた。また、「世界観が変わる」(29.9%)と答えた人や、海外旅行のため、映画やドラマを楽しむ目的の人も比較的多かった。
初めて受検した時期を尋ねると、「社会人(20〜30代)」(35.0%)が最も多く、次いで「大学生」(31.0%)だった。就職やキャリアアップなどを意識し、TOEICの受検を考え始める人が多いようだ。
履歴書に書けると思うスコアを尋ねると、「600点以上」(25.5%)が最も多い結果に。続いて、僅差で「700点以上」(24.8%)が2位となった。スコアが600点以上あると、就職や転職に有利と考える人が多そうだ。
続いて、聞いて”スゴイ”と思うスコアを尋ねると、「900点以上」(33.2%)がトップとなり、次いで「800点以上」(29.9%)となった。回答者の約半数が、800点以上を選択したことからも、800点超えに対するハードルの高さが見て取れる。
TOEICの勉強法について尋ねると、「市販のテキスト」(50.4%)が最も多く、「英語学習アプリ」(38.3%)や「オンライン英会話サービス」(32.1%)を利用する人も多かった。
次いで、スコアが伸びた勉強法について尋ねると、1位は「市販のテキスト」(28.5%)、2位「英語学習アプリ」(24.8%)、3位「対面型の英会話教室」(20.1%)と続いた。
TOEICの勉強に費やしてきた学習時間を尋ねると、「100時間未満」(27.7%)が最も多く、「300~500時間未満」(22.3%)、「100~300時間未満」(19.3%)と続いた。
一方、800点以上獲得した人にしぼって見ると、700時間以上勉強している割は37.9%と約4割、500時間以上では62.1%と6割を超えた。ハイスコアを獲得している人は、ある程度時間をかけて勉強している様子がうかがえた。
続いて、TOEICを活用できたシチュエーションがあるかどうか尋ねると、「ある」は59.9%と活用できた人が約6割にのぼった。
「TOEICを活用できたシチュエーションがある」と答えた人に、具体的な内容を尋ねると、「ビジネス上のやりとり」(48.2%)が最多に。また、「海外旅行」(45.1%)や「映画やドラマなどの鑑賞時」(33.5%)も多く、仕事だけでなくプライベートで活用できた人も目立っていた。
調査時期: 2024年9月26日
調査対象: 10代〜60代のマイナビニュース会員
調査数: 701名
調査方法: ウェブアンケート