【鎌倉 グルメレポ】FARM.SWEETS@鎌倉-心も身体も満たされ…

鎌倉駅西口通称裏駅を出て徒歩1分、市役所前交差点に向かう道中の右手側にある「FARM.SWEETS@鎌倉」にお邪魔しました。

画像出典:湘南人

地元の常連客と共に作り上げたお店

店長の八重樫さんが2020年に脱サラして始められた、こちらの石焼き芋専門店。身体にいい、小さい子からお年寄りまで誰でも食べられる、準完全栄養食、スイーツにもなり得る、野菜の中で唯一甘くてそのままでも美味しい=さつまいもに行きついたそう。

「コロナ禍のオープンを逆手に取り、客足が少ないからこそどうすれば美味しくなるのか、どうすれば喜んでもらえるのか、と紆余曲折を繰り返し様々なお客さんの声を反映。そうして出来上がったのが今のお店」と満面の笑みで話す店長。実際に取材中にも開店直後から常連のお客さんが石焼き芋を求めて来店していました。

店内で食べたいというお客さんがいれば、店内にイートインスペースを作るなどお客さんの意見をすぐに取り入れて改良を重ね、現在進行形で進化しているそう。現在はカウンター4席と2人用の席が常設されており、店内で休憩がてら飲食することも可能となっています。

画像出典:湘南人

石焼き芋だけでなく、隠れた人気の焼き芋ジェラート

注文したその場で冷凍焼き芋と岩塩アイスでジェラートにし、店内で販売されている純芋蜜(さつまいも蜜)とさつまいもチップスを乗せて提供される焼き芋ジェラートは500円(税込)。さつまいも味のアイスではなく、まさにさつまいものアイスで、甘さとしょっぱさの絶妙なバランスが口の中に広がりました。

画像出典:湘南人

迷うほどのバリエーション豊かな石焼き芋

石焼き芋は常時5種類程度、ハイシーズン(11月~3月)には10種類以上のラインナップがあり、ねっとり系、しっとり系、ほくほく系と取り揃えているそう。堀りたてのさつまいもは風味はあるものの、甘みが少ないため石焼き芋には不向きで、時期によって1年熟成のさつまいもを仕入れたり、時間や温度を変えて焼くなどで研究を重ね常においしい石焼き芋を提供しているとのこと。

一番人気の石焼き芋は紅はるかミニ5本入り、500円(税込)。大人の手のひらくらい小ぶりで、小さい子でも年配の方でも1本丸々食べきれる、食べ歩きにもちょうどいいサイズ感。

「安心安全にこだわり、顔が見えるものを提供したい」その思いから様々な農家を回り、さつまいもの作り方や人柄をご自身の目で見て回ったそう。現在は種子島や鹿児島、茨城など様々な農家から仕入れているとか。

実はもともと鎌倉はさつまいもの産地でしたが、残念ながら現在は農家が廃れてしまったそう。そんな経緯もあり、今年は鎌倉の農家さんと共に鎌倉産のさつまいもをもう一度発信したいとの思いから、横須賀に畑を借りてさつまいも作りに挑戦中とのこと。

画像出典:湘南人

パティシエ妹尾徹也さんとのコラボ「ISABEL鎌倉御成町」

2023年には店内のリニューアルと同時に、パティシエの妹尾徹也さん個人とのコラボで「ISABEL鎌倉御成町」をリリース。焼き芋パイとプリンは妹尾さん監修だそう。こちらでしか購入できない、ちょっと大人の上品スイーツ。日時限定でイートインできるカフェメニューも取り揃えている。

画像出典:湘南人

画像出典:湘南人

画像出典:湘南人

和にこだわった店内インテリア

店内の内装も和紙をリメイクした壁紙や、店長のおばあさまの形見の着物や帯を利用したランチョンマットや飾りが使われており、今風にアレンジされた素敵なインテリアを見て楽しむこともできます。こちらも元々はお客さんだった方が作ってくださったとか。

画像出典:湘南人

バイタリティ溢れる店長とのトークも楽しめるお店

お客さんの声を反映し、個々に寄り添う。そんな優しさに触れ、心までほっこりする。そんな店長が作った空間には地元の常連客が集まり、休日にはお客さんの子どもがお店のお手伝いをすることもあるそう。飲食を楽しむだけでなく、人と人がつながる場所にもなっていました。

まるでスイーツを食べているかのような甘さの石焼き芋や、上品なさつまいもスイーツを食べにぜひ、行ってみてください。

店舗紹介

【FARM.SWEETS@鎌倉】

■住所:〒248‐0012 神奈川県鎌倉市御成町12-11

■営業時間:10:30~18:30

■定休日:不定休

■駐車場なし

■アクセス:JR・江ノ電『鎌倉駅』西口徒歩1分