埼玉県所沢市の広域集客型商業施設「エミテラス所沢」に、かつて西武鉄道山口線を走った「おとぎ電車」の蓄電池機関車B11形「B15」が設置された。10月20日に「おとぎ電車」設置の記念イベント(写真撮影会)が開催される。
かつての西武鉄道山口線は、遊園地前駅からユネスコ村駅までを結んだ約3.6kmの路線で、かわいらしい蓄電池機関車と客車が走る様子から「おとぎ電車」と呼ばれ、1984年まで活躍した。客車を牽引する蓄電池機関車は、丸みのある外観と白色・青色の鮮やかな色合いが特徴的だった。
「エミテラス所沢」は西武鉄道所沢車両工場跡地に立地し、広域集客型商業施設として今年9月に開業。当時の歴史を未来へつなぐ「レガシー」として、「引き込み線」「2000系運転用シミュレータ」に加え、「おとぎ電車」を1階外構部分に設置することが決定していた。展示する蓄電池機関車B11形「B15」(全長約5m、重量約10トン)は、西武鉄道所沢車両工場で1960年に製造。引退後の前所有者である鉄道模型メーカーの関水金属から譲渡されたという。10月17日未明、「エミテラス所沢」への設置が予定通り完了し、その様子が写真で公開された。
「おとぎ電車」設置の記念イベントは10月20日の10時45分から12時30分まで、「エミテラス所沢」のおとぎ電車屋外展示エリア(中央通り側1階)で開催。同日10時から整理券が配布され、先着50組・15分入替制で写真撮影会が行われる。小学生以下を対象に、こども用の西武鉄道駅員制服を着て撮影も可能。西武鉄道公式キャラクター「らびゅーくん」も登場(一部の回のみ)し、「おとぎ電車」「らびゅーくん」と一緒に記念撮影も行える。