仙台市交通局と日立製作所は16日、仙台市地下鉄南北線の新型車両3000系が、日本デザイン振興会主催「2024年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。同車両は10月24日から営業運転開始を予定している。

  • 仙台市地下鉄南北線の新型車両3000系

新型車両3000系は、無塗装化による環境負荷の低減、車いす・ベビーカースペースの増備と車両の低床化によるホームとの段差縮小等のバリアフリー施策拡充に加え、南北線の先代車両1000N系を継承した造形、「杜の都」仙台になじむ色・柄を採用した。

外装デザインに関して、市民からの投票を実施し、「南北線車両からの進化」をイメージしたデザインを選出。インテリアは全体的にホワイト系でまとめ、グリーン系を加えて仕上げることで、すっきりと洗練された飽きのこないデザインとした。

  • 新型車両3000系の車内

新型車両3000系について、審査委員から「杜の都、仙台の新しい地下鉄車両は、ケヤキ並木をイメージしたシート・ファブリックと爽やかな木目調の仕切り板により、明るさの中にも静謐さが漂う内装デザインとなっている。ホームと車両の段差が小さくなり、ペアガラスの採用により静音性が向上したことで、乗客の安全性と快適性の向上にも寄与している」と評価された。