セブン-イレブン・ジャパンは10月15日、北海道、東北、新潟北陸、関東、長野山梨、東海(岐阜 愛知 三重)、東海(静岡)、関西、中国四国、九州、沖縄の11エリアを対象にした地域フェアを開始した。
同フェアでは、「みんなで食べて応援」をテーマに掲げ、地元産食材を使用した商品を開発し、地域の工場で製造、そのエリアのセブン‐イレブン店舗で販売することで、地域の原材料の継続的な調達、生産者応援を図っていく。実施エリアを広域に拡げ11地区で一斉に展開。これまでの地域フェアでは、県単位で特定の地域のみ実施していることが多かったが、全国どこのセブン‐イレブンでも一斉に地域フェアを展開することは初めての試み。
北海道
全国でも有数の収穫量を誇る和寒町産のかぼちゃ。「かぼちゃの商品ロスを無くしたい」と小学生が送ってくれた手紙がきっかけで、廃棄となる規格外のサイズのかぼちゃを使った取り組みが開始したという。今回は、ナッツとクリームを組み合わせた「メープル香るナッツと和寒町産かぼちゃのサラダ」(321.84円)を発売する。
また、北海道のブランド作物として地理的表示(GI)保護制度に登録されている「ところピンクにんにく」を使用したおむすび「ガーリックバターの道産豚焼肉おむすび」(178.20円)や、北海道産さつまいもを使ったシュークリーム「ごきげんシュー」(192.24円)と「ごきげんパン」(192.24円)、豚丼の人気専門店「ぶたはげ」が監修した「炭火焼き豚丼」(645.84円)など北海道らしい商品を9品発売する。
東北(青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県)
2011年、東日本大震災で陸前高田市・気仙沼市のわかめを扱う地元水産企業の工場が被災し、大きな損害を受けた三陸産わかめをなんとか救いたいという思いから、「生冷わかめ」を使ったおにぎり「三陸産わかめのおむすび」(108円)を商品化。他にも秋田県の郷土料理であるいぶりがっこを使用した「いぶりがっこの和風ポテトサラダ」(354.24円)、福島県産トマトを使用した「デミソースのロコモコ 福島県産トマト使用」(645.84円)など、合計10品を発売する。
新潟北陸(新潟県、富山県、石川県、福井県)
食生活の多様化により、国内での米の消費量は60年前の約半分まで減少した。米の生産量が多い新潟県や北陸地方では、新たな米の消費策として「米粉」の需要拡大に向けた取り組みに力を入れている。同社も地域の課題解決に貢献していきたいという想いから、地域の米粉を使ったしっとり食感のフィナンシェ「まるいフィナンシェサンド チーズクリーム」(213.84円)や、能登半島で古くから親しまれている魚醤「いしる」で仕立てたおにぎり「いしる焼き鯖の混ぜ飯おむすび」(162円)など、地域の原材料を使った商品に加え、ご当地メニュー「日本ボルガラー協会公認 ボルガライス」(645.84円)など合計9品を発売する。
首都圏・北関東(関東1都6県)
群馬県は「こんにゃくいも」の収穫量が全国1位で、国内生産量の9割以上のシェアを占めている。最近は、こんにゃくいもの価格下落や資材高騰、国内での消費が課題になっている。また海外輸出は好調なものの円安の影響があるため、国内での需要の高まりが望まれている状況。そんな群馬県産こんにゃくを使った「味しみ玉こんにゃく」(278.64円)や、「埼玉県産小麦使用 肉汁うどん」(645.84円)等、関東1都6県のご当地メニューや地元食材を使った商品を発売する。
長野県・山梨県
かつて長野県はブルーベリー収穫量が全国1位だったが、2020年以降生産者の高齢化と深刻な担い手不足により、収穫量は減少している。日照りの良さや寒暖差により、大きく甘く育った大鹿村産ブルーベリーを広く知ってもらうため、ブルーベリーを使用した「信州産ブルーベリーのクリームオムレット」(356.40円)を開発。山梨県の郷土料理「ほうとう」とラーメンを掛け合わせた山梨県笛吹市新名物の「ラーほー」(537.84円)など、お惣菜からスイーツまで幅広くラインアップ。
東海(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)
愛知県が産出額全国1位の「うずら卵」。現在うずら卵は、学校給食での使用が減り、さらに燃料費が高騰するなど生産者にとって厳しい状況が続いている。愛知県産のうずら卵の消費を増やしていくため、今回カップデリ「おつまみうずら煮玉子」(321.84円)を商品化した。
また、愛知県で生まれ育ったブランド小麦「きぬあかり」を麺に使用した「コク旨カレーうどん」(540円)や、愛知県で親しまれている「おいしい愛知牛乳」を使用した「ホイップみるくプリン」(313.20円)など東海地域の食材を使った商品を発売する。
さらに静岡エリアでは、焼津産かつおを使用した「かき揚げそば」(496.80円)や、静岡県産紅ほっぺを使用した「静岡県産紅ほっぺ苺ジャム&ホイップちぎりパン」(192.24円)、静岡県産クラウンメロンのピューレを使用した「クラウンメロンほいっぷのスイーツメロンパン」(246.24円)など、静岡県限定の商品を展開する。
関西(近畿2府4県)
「お米が美味しい日本で、美味しいもち麦をつくろう」という想いから、2017年に兵庫県加東市で国産もち麦の栽培が始まった。もち麦に関するイベントや学校給食などを通して、もち麦の地産地消を進め、地域の活性化や健康増進への取り組みを行っている。そんなもち麦の地産地消を進めることが健康を支えるだけでなく、地域農業を支え、地域の元気につながると考え、今回兵庫県産もち麦を使用した「もち麦もっちり!鮭ときのこのおむすび(兵庫県産もち麦使用)」(127.44円)を開発。
また、比叡ゆばを使用した「和風あんかけ豆腐丼」(561.60円)や、宇治抹茶を使用した「しましまドルチェ 宇治抹茶のパンナコッタ」(291.60円)、有田みかんを使用した「有田みかんのコッペ」(192.24円)など、近畿2府4県の地域食材を用いたメニューや地域で馴染みのあるメニューを商品化した。
中国四国
愛媛県の「愛南の真鯛」は、愛南漁協、愛媛大学、愛南町が地域で一体となり、持続可能な養殖に取り組んでいる。これからの時代に沿った持続可能な養殖業をもっと広く知ってほしいという想いから「愛南の真鯛」を使ったおにぎり「愛媛県産真鯛の鯛菜めしおむすび」(194.40円)を商品化した。
また、「広島お好み焼き 肉玉そば」(645.84円)や、香川県のソウルフード「かしわ丼」とカレーを組み合わせた「香川の味 黒胡椒かしわ&カレー丼」(645.84円)、島根県出雲産のしいたけを使用した「出雲産しいたけの炊き合わせ」(321.84円)など、瀬戸内地域を代表するご当地メニューや地域食材を使った商品を発売する。
九州(九州7県)
長崎県は日本有数の漁獲高を誇る漁業地域で、中でも「アジ」は漁獲量全国1位。しかし、昨今の環境の変化により漁獲量は減少し、魚の消費量も徐々に減ってきている。また、水産業全体においては、人手不足も課題となっている。そんなアジを使った商品づくりを通して、魚の良さや美味しさを広く伝え、漁業を取り巻く問題の対策に繋げていきたいという想いから、長崎県産のアジを使用したアジフライおむすび「長崎県水揚げアジ使用 アジフライおむすび」(194.40円)を開発。
また、宮崎名物の「チキン南蛮丼」(645.84円)、大分名物の「だんご汁」(518.40円)など九州7県にちなんだご当地メニューが集合。
沖縄
年々生産農家が減り、生産量も減少しているサトウキビを盛り上げたいという想いのもと、沖縄県黒砂糖共同組合と連携し取り組みを進めてきた。沖縄を代表する特産品を守るために黒糖の積極活用を通してサトウキビ農家様を応援したいという思いから、沖縄県産の黒糖を使用した「黒糖ベイクドチーズケーキ くるみ入り」(267.84円)、「黒糖メロンパン きなこクリーム入り」(170.64円)を販売する。
また、沖縄県産豚を使用した「炭火焼豚丼」(691.20円)、「炭火焼豚ロースのおむすび」(162円)、沖縄のソウルフード「沖縄そば」(594円)、沖縄県産紅イモを使用した「紅芋モンブラン」(388.80円)など、沖縄を感じられる商品ラインナップを用意。