皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。今回は、200万円を1年間、金利0.3%の定期預金に預けた場合の利息についてです。

お金を貯めたい、家計を守りたい、と思っていても、お金にまつわることは難しい……と感じている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。

今回は、200万円を1年間、金利0.3%の定期預金に預けた場合の利息についてです。

◆Q:金利0.3%の定期預金に1年間、200万円を預けたら利息はいくら?

「定期預金に200万円を預けたいと思っております。金利は1年で0.3%のところです。1年後に、利息はいくら受け取れますでしょうか?」(Sさん・40歳)

◆A:税引き前の利息は6000円、税引き後は4781円受け取れます

今回は、金利0.3%の定期預金に、200万円を1年間預けたときの利息について解説します。

定期預金に預けた利息には、20.315%の税金(所得税+所得税額の2.1%相当額(復興特別所得税として令和19年12月31日まで))が引かれます。把握しておきましょう。

では、200万円を金利0.3%で1年間預けた場合に、実際に受け取れる金利を計算してみると以下のようになります。

税引き前受取利息=200万円×0.3%(0.003)=6000円

税引き後受取利息=6000円-(6000円×20.315%(0.20315))=4781.1円≒4781円

つまり200万円を金利0.3%で1年間預けて得た利息6000円から、所得税等の税金が引かれ、4781円の利息が受け取れるということになります。

なお、定期預金の満期前に途中解約してしまうと、普通預金の金利となり、定期預金の金利よりも低くなってしまいます。満期日が到来するまでの期間は、使う予定のないお金を預けるようにするといいと思います。200万円を定期預金に預けるのであれば、100万円の定期預金を2本に分けてみるのもいいでしょう。もし満期までにお金が必要になった場合は、1本だけ解約することもできますよ。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。

文=All About 編集部