Global X Japanは、新NISAに関する調査結果を2024年10月10日に発表した。調査は、2024年9月18日~9月19日の期間、新NISAを活用している投資初級者・中級者・上級者である20代~60代男女332人を対象にインターネットにて実施したもの(回答者自身に投資経験を投資初心者・中級者・上級者から選択してもらっている)。
NISAを活用した投資を始めたタイミングを尋ねたところ、「新NISA以前から」(69.7%)が約7割と最も多いことが分かった。
「つみたて投資枠」と「成長投資枠」のどちらを主に活用しているかと尋ねると、投資初心者は「つみたて投資枠」(50.5%)、中級者は「成長投資枠」(48.2%)が最も多かった。
上級者は「つみたて投資枠」(40.5%)と「成長投資枠」(38.7%)は同程度の結果となったとともに、投資中・上級者の5人に1人は、どちらの枠も活用している(中級者:20.9%、上級者:20.7%)ことが分かった。
それぞれの投資枠の調査時点(2024年9月)の活用状況をみると、投資中・上級者の方が初心者よりも多くの枠を消化していることが明らかに。「つみたて投資枠」では初心者で6.3%、中級者で18.2%、上級者で15.3%、「成長投資枠」では、初心者で9.0%、中級者12.7%、上級者20.7%がすでに満額を消化していることが分かった。
また、「成長投資枠」を活用していない初心者は32.4%と突出して多く、初心者はまずは「つみたて投資枠」を活用し、余力がある人が「成長投資枠」も活用している様子が推察される。
調査時点で「つみたて投資枠」「成長投資枠」のそれぞれに満額投資していない人の投資計画については、上級者の約6割(つみたて投資枠:61.7%、成長投資枠:59.1%)が各投資枠を使い切る予定だと回答した。すでに満額投資済みの回答と合計すると、約7割が「使い切る」との結果が明らかになった。
一方、投資初心者の回答をみると、投資枠を使い切る人は各2割程度(つみたて投資枠:22.1%、成長投資枠:18.8%)に留まった。
成長投資枠で投資している商品を尋ねたところ、「個別株」と回答した中級者は74.7%、上級者は68.0%で、最も多いことが判明した。
一方、「ETF」への投資は初心者では5.3%に留まるものの、上級者では25.0%にのぼることが分かった。
来年の新NISAを活用した投資については、投資初~上級者のいずれも、7割程度が今年と同額かそれ以上で検討していることが明らかになった。
特に上級者は、「今年よりも投資額を増やす」(つみたて投資枠:23.4%、成長投資枠:16.2%)、「今年同様満額投資する」(つみたて投資枠:34.2%、成長投資枠:42.3%)の回答の割合が多く、新NISAの活用に積極的な様子がうかがえる。